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このグジュグジュのお顔は、地震発生5日後、瓦礫の下から引き出された直後のジョイアちゃん。
地震後いろいろ調べ、イタリアには動物愛護・保護の制度がかなり整っていることにビックリ!
きっかけはこの記事
↓
がれきから犬や猫、ペットの救出活動続く イタリア地震
http://www.asahi.com/articles/photo/AS20160830000520.html
イタリア語記事を探してみました。
リンクは怪しいサイトではなく、三大新聞社のLa Stampa紙とRepubblica紙です。
http://www.lastampa.it/2016/08/30/societa/lazampa/gatto-gatti/salvate-la-mia-gatta-gioia-mi-resta-solo-lei-i-pompieri-la-trovano-viva-a-cinque-giorni-dal-sisma-LHBiiAtItT64q3NxKL6GOM/pagina.html
↑のジョイアちゃんのエピソード紹介、他の画像もあります。
「家は崩れ、唯一私に残ったのはGioiaだけ、なんとか探しだして」と必死に叫ぶ女性、
捜索は、2009年に300人以上の死者を出したラクイラ地震経験者であった消防士、
ショベルカーで瓦礫を除去中、貴重品を入れるような箱が目に入ったので開けてみると、
目にしたものは、宝石ではなくにゃんこ!
http://www.lastampa.it/2016/08/30/multimedia/societa/lazampa/salvate-la-mia-gatta-mi-resta-solo-lei-trovata-cinque-giorni-dal-sisma-fTs7OzapnxeCnPsbGVzWhJ/pagina.html
無事救出されて、ペットボトルから直接水をがぶ飲みするジョイアちゃんの動画
ジョイアgioiaとは、“喜び”の意味です。
「たかがイヌ、人命が先」という声に押しつぶされそうながら、
瓦礫の下から聞こえる声を見捨てることができず、女性ボラさんが救出した小型犬、
http://www.lastampa.it/2016/08/29/societa/lazampa/cane-cani/e-solo-un-cane-ci-sono-persone-da-salvare-era-di-un-bambino-che-ha-perso-tutta-la-famiglia-1J2Ys9oYRokBh4GWZCQxSL/pagina.html
地震により全てを失なった坊やの、唯一残された身近なものであったとのこと。
救出されるわんにゃんは、ショックのあまり、おとなしく抱っこされていたり身動きができない状態。
鎖に繋がれたままであったわんこも、無事救出されました。
目に入った“救急車”
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ENPA(Ente Nazionale per la Protezione degli Animali)動物の保護のための国家機関のものです。
画像はすべてENPAより、外観、内部、被災地での診察
なんとビックリ1871年誕生のENPA、車は2011年初登場のアニマル救急車、愛称Isotta
2009年のラクイラ地震の際、瓦礫の下から生還したにゃんこの名にちなんでいます。
酸素吸入装置、応急処置器具を載せ、100kgまで運搬に対応…内部画像、黒いものはわんこ
地震、水害等の天災のほか、交通事故等困難な状況にある動物を見つけた市民の通報により
救助に駆けつけます。
2013年、人間の交通事故と同様、動物の救助も義務として法制化、
道路では一般救急車と同じく、優先権があります。
このアニマル救急車、英独は当然としても、私には文字が読めない東欧圏(多分ポーランド)、
なんとインドにも存在すること、画像を探していて知りました。
被災地にはこの救急車も出向き、ペットの薬事治療だけでなくトラウマ、農場の家畜にも対処。
Guardia Zoofila…お恥ずかしながら、上手く日本語への訳ができません(-_-;)
guardiaはガード(警備や保護)、zooという文字があるので、動物関係であるのは想像できます。
私はこの職を、虐待を告発するTV番組で知りました。
例えば、ペットショップの違反(月齢に満たない生体)、悪環境での飼育、密漁、虐待等に対して、
市民がguardia zoofilaに通報、警察機構と並んで勧告、取り押さえをします。
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記章とミニパトのような公用車、制服もあります。
失業対策のために異常なほど多い公務員、その一つだと思っていましたが…
年会費を払ったENPAの会員であり、数年に渡る保護活動経験者が研修を受け、
試験に合格すると行政が任命。
警察官に近い権力を有し(捜査や逮捕、銃器所持は無し)、動物(野生も含む)の“権利”を守ります。
法律の知識も必要であり、注目すべきことは、「狩猟や魚釣のライセンスの所持者でない」こと。
…イタリアでは、淡水魚釣りには許可が必要な地域があります。
気まぐれな愛好家ではなく、心の底より動物を愛する“保護者”を求めるからだそうです。
日本のボラさんが望む、「アニマルポリス」の言葉が思い浮かび…
Animal Cops
USAのアニマルプラネットチャンネルによるリアリティ番組シリーズ。動物虐待に対する各地の動物虐待防止組織の活動を描いている。タイトルには「警察」とあるが、それらの組織は基本的に民間組織であり、限定的な警察権を与えられている。いくつかは各地の動物虐待防止協会 (SPCA) であるが、これらは協力関係にあるものの独立した組織であり、アメリカ動物虐待防止協会 (ASPCA) の下部組織ではない。…Wikipedia抜粋
動物を虐待から守るアニマルポリスって何?
http://pet-seikatsu.jp/articles/37581
多少公的権利を有する場合もあるようですが、大半は、民間団体による保護・監視。
イタリアのENPAもGuardia Zoofilaも共に公機関、警察機構や民間団体と協力して活動する場合が多く、
以前紹介した、マスメデイアを使っての、夏場に多い遺棄防止キャンペーンの主催者となっています。
殺処分を禁じる国、イタリア④ー『遺棄は犯罪です』…良心
先日、どこまでもついてくる、捨てられた直後らしいわんこに冷や汗をかきましたが
発見した際には、通報すべき担当の部署があることを知りました。
天災対策の常設の省があり、被災地にはテント村が設置され、家族ごとのテント暮らし、
当然ペット同伴も可能。
集会所、食堂、シャワー、トイレもあり、地震翌日には、すでに温かい食事を用意しています。
…暑い、寒い、難民はホテル滞在なのにetc…不満は絶えませんが
獣医テントも設置されました。
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http://www.repubblica.it/cronaca/2016/08/24/foto/terremoto_animali-146566390/1/#1
「被災地での動物たちのドラマ」、Repubblica紙のフォトギャラリーからテント村と獣医テント
救助され女性に抱きしめられるわんこ、救出直後のホコリまみれのプードル、
僅かな家財道具とペットと共に路上に座る女性、
97歳の飼い主のそばから片時も離れない、有名になったマルチーズの姿もあります。
全てに手際が悪く、いらいらすることばかりのイタリア、
日本より数段上を行く天災に備えた準備がしてあることを知った時には、正直いってショック、
そして予想外に、動物のためのシステムが整っているのを今回知って、目をパチクリ。
身近なところを見る限り、とても信じられないもの
ここはイタリア、実際にどの程度稼働しているのかは、疑問です。
しかしとりあえず「存在する」…
#EatForItaly…3.11の際は、pray(祈る)だったと思います。
祈る人も少なくありませんが、イタリアにはeat(食べる)がお似合い(笑)
「アマトリチャーナ」の宣伝にもなり、試してみるチャンス、双方両得のようなアイデイアです。
お友達が教えてくださったサイト、全国の賛同レストラン一覧です。
↓
http://matome.naver.jp/odai/2147218700882395801
ぜひ「アマトリチャーナ(アマトリーチェ風)」を召し上がってください。
他のパスタ、カルボナーラではダメですよ(笑)
8月も最終日…早いですね
今年も残すところ4ヶ月、また歳を取ります_| ̄|○
最低気温は15度前後ですが、日中は30度以上、日向はジリジリと痛いほど日差しが強く
丸太のような私の上腕もこんがり…“大木”が多いので、大船に乗った気分で恥知らず^^;
が、今日は小雨模様で28度、動かなければ窓から入る風は肌寒い…
撮影は一昨日
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室内観葉植物として有名なユッカ、屋外で育ち、青空をバックに美しい花を見せます。
あえて電線を入れて撮影、見上げる程の高さまで成長します。
2m弱の低めのもの、釣鐘状の愛らしい花、今、この近所で最も多く見られます。
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