ある日、生後間もない手のひらサイズの白黒子猫を父親が連れて帰ってきた。
帰宅途中で父親のうしろをおぼつかない足取りでついてきたらしい。
それまでは、猫を拾ってきてはダメだと私には何度も言ってたのに…
「小野小町のような美女猫に育て~」
ってことで『こまち』と名付けたら、2ヶ月ほど経ってオスと判明。
すでに名前を覚えてしまっていて変更不可…
美女猫は無理だったけど、美男猫にすくすく育ち、
そのまま『こまち』として19年生きてくれた。
だけど、亡くなる最後の一年は、思い返すと今でも悲しい。
こまちが一番大好きだった父親が病気になり性格が豹変。
こまちにまで当たり散らす日々。そして他界。
姉家族が実家に越してきてお世話をしていたけど、
大好きな人がいない現実・そして環境の変化は、老猫には相当なストレスだったと思う。
父親が亡くなって約9ヶ月後、
元気がなくなり、ご飯を食べなくって1週間ほど経ってから、
こまちもお空に旅立っていった。
その1週間はもうフラフラだったけど、最後は本当に眠るようだった。
老衰とのことだったけど、本当はもっと生きられたんだと思う。
余生を穏やかにおくらせてあげられなかった懺悔と
ありがとうの気持ちをできるだけたくさん伝えてお見送りした。
ちなみに…
こまちが亡くなる1週間前、旦那実家の猫ちゃんもお空に旅立っていった。
こまちと同じ19歳だった。
もちろんふたりが対面したことはないけど、
猫テレパシーで、淋しくないように一緒に行こうよってことだったならいいなぁ…
なんてこれまた人間の都合いいように考えてしまったりもして。
あんまり考えたくはないけど、
せめて今いるわが家のニャンズの最後は、穏やかであるように。
というか、ずっと穏やかに過ごせるように。
がんばる。

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