煌
滋賀県 40代 女性 ブロック
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愛し可愛い12ニャンの母、毎年複数保護しては里親さん探しをしている猫たちの仮母をしています。
「過酷な外の世界に生まれ、そのまま命尽きようとしている子たちを助けたい。どうか生きてほしい、幸せにな...
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のぞみ
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のぞみちゃん(閲覧注意)
2015年11月22日(日)
2015-11-22T04:13:26+09:00
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――――11月21日、のぞみちゃんが亡くなりました。
ずっと元気だったのに、突然口で呼吸をし出して。
「のぞみちゃん、のぞみちゃん!?」と抱き上げた妹と私の腕の中で、ふっと光が消えるように唐突に息を引き取りました。
原因はわかりません。
本当にわからないのです。
ずっと元気でした。
ごはんもたくさん食べてお水もたくさん飲んでました。
新入りの子猫達にもとても優しく、毎日のように一緒に遊んでくれていました。
大好きな保父猫こうちゃんや、同じこうちゃん保育園のお兄ちゃん分きなこにもいつものように甘えていて、ごろごろ喉を鳴らしてお腹を見せて転がっていて。
毎日三にんで仲良く日向ぼっこをしていました。
今日もそうでした。
のぞみちゃんと大の仲良しなこうめが「のぞみにょ~」と其処へやって来たら「こうめちゃん、こうめちゃん」ってジャンプして、喉をごろごろ鳴らしてはしゃいでいました。
私の顔を見たら「薬はやだー」と逃げ回り「もうお薬しないよ~」って毎日笑っていたのに。
私の部屋にあるキャットタワーの上から私を見下ろすのが日課になっていて、今日だってそうしていたのに。
ほとんど触れなくても、のぞみちゃんの健康状態にはいつも気を配っていました。
それは他の愛猫達や保護猫達も同じです。
毎日お顔を見て、瞳の生気、鼻の濡れ具合、体型、ちゃんとごはんを食べているか、出したうんちやおしっこの状態など毎日チェックは欠かしませんでした。
今朝もそうしました。
その時点では、いつも通りののぞみちゃんだったんです。
私の知らないところでのぞみちゃんの身体に何があったのか……。
わからないのです。
本当に、本当に、わからないのです。
同居猫達のことが大好きで、子猫達のことも大好きで、妹のこともちょっぴり好きで、でも私は約一年間ほとんど片想いでした。
保護してから数ヶ月間、毎日のようにお薬したりしょっちゅう病院に連れていっていたのが私だったので、元気で自由になってからは「もうお薬いやー」と私から逃げていたのぞみちゃん。
それでも良かった、元気でいてくれるならそれだけで良かった。
片想いでもいい、ただ元気でいてね。
君の里親さんは中々見つからないけれど、こんな性格の君でも幸せになれる家庭に出会えるまで、ずっと私達が傍にいるからね。きらーいって思っててもいいよ、私はのぞみちゃん大好きだよって……ずっと、ずっと、そう思ってました。
毎日の健康チェック以外は極力私から近づかないようにしていました。
のぞみちゃんがのびのびと暮らしてくれることが大前提だったので、のぞみちゃんにとって半ばお薬お化けな私はあまり近づかない方がいいだろうと思っていたからです。
ですから写真も最低限にして、遠くから撮る以外は控えていました。
「可愛いなあ」と思った仕草があっても、時々近くに来てくれても、スマホは出さずそっと見守るだけ。
そこはのぞみちゃんが比較的心を許していた妹に任せておいた方がいいかなと。
のぞみちゃんにいらぬストレスを与えたくなかったからそうしていました。
私に対しては家庭内野良も同然だったのぞみちゃん。
なのに苦しくなった時、やってきたのは私の足許でした。
「のぞみちゃんが自分から来るなんて?」と驚き見てみると、背中とお腹が酷く動いて、口で荒い呼吸をしていて、「のぞみちゃん、どうしたの!?」と抱き上げたらやだやだしながらも一生懸命こっちを見ていて……。
舌が白い、目の色もおかしい、これはただ事じゃないと慌て、何とかしなきゃと病院に行く準備をしようとした矢先……
一緒にいた妹と私の腕の前で、のぞみちゃんは突然呼吸を停止してしまいました。
何度も名前を呼んで揺すりました。
起きて、起きてよのぞみちゃんと呼びかけて、嫌だよと抱きつきました。
涙でぐしゃぐしゃになりながらはっとして「脈は!?」と触れてみる――動いていない……。
「猫の人工呼吸や心臓マッサージってどうやるんだった!? ああそうだ、以前ちゃんと勉強したんだ、確かここが心臓で……!」
触れたあたたかい被毛の下の心臓は、動いてなくて。
学んだことを必死に頭の中で復唱し、ここだ、こうするんだって震える指を動かしながら、涙は馬鹿みたいに溢れて視界を遮る。
のぞみちゃんの残った右目の瞳孔は開いている。
片目だけで、でも他の猫達と変わらず毎日家中をはね回っていたのぞみちゃんの可愛い右目が、生気を失っていく。
「嫌や、のぞみちゃん息をしてえな、心臓動かしてえや、アカンよ、アカン、嫌や」と叫び、必死に人工呼吸と心臓マッサージをしました。
妹と二人で何度も名前を呼びました。
何度も、何度も、何度も、何度も。
けれどもう、のぞみちゃんは二度と動いてくれませんでした。
頭の中が真っ白です。
あれから数時間が経っていますが、未だに混乱しています。
何故、何故、何故――?
わからない、わからないのです。
どうしてさっきまで元気だったのぞみちゃんがもう息をしていないのか、どうしてずっとこうちゃんやきなこに甘えていたのぞみちゃんがもう彼らと一緒にいられないのか、本当にわからないのです。
のぞみちゃんが動かなくなって、こうちゃんときなこは鼻を擦り寄せていました。
まるで「のぞみちゃん、どうしたの? お兄ちゃんだよ~」「あそぼ、あそぼ、おきて」とでも言うように。
さっちゃん達も寄ってきて「どうしたの?」とのぞみちゃんに顔を擦り寄せてきます。
のぞみちゃんの顔と私の顔を交互に見つめる彼らを見て、声をあげて泣きました。
のぞみちゃんは一歳になったばかりなんです。
左目が破裂寸前になった状態で、我が家の庭にひょっこり現れたのが昨年の12月。
私一人の経済力じゃ救いきれないと躊躇し、けれど見捨てられず、恥を忍んでこちらの皆様にお縋りをして……
結果的に多くの方のご支援を頂戴することが出来、無事クリスマス前に保護して。
保護した時点で生後約2ヶ月でしたから、10月の末頃生まれたのかなと思い、誕生日を保護した日の二ヶ月前『10月23日』と決めました。
保護してから、ずっと一緒にいました。
何ヶ月も病院に通いました。
元気になあれ、幸せになあれって、私や皆様の願いを名前をと『のぞみ』と名付けました。
『のぞみちゃん』『のぞみ姫』『のぞみーる』が愛称でした。
皆様のあたたかいご支援のおかげでのぞみちゃんの左目は無事治療が完了し、例え片目を失明していてもそれを感じさせない元気な子に育ってくれました。
毎日毎日、本当に元気に過ごしてくれていました。
10月23日にはひっそりと御誕生日祝いをしました。
「一歳おめでとう、のぞみちゃん」って、大好きなウェットを山盛りにしました。
隣りでお鼻をひくひくさせてるこうちゃんときなこ、そしてのぞみちゃんに優しいさっちゃん、ゆきちゃん、こうめ、おもち達にもちょっとお裾分けをして。
無事に一歳になってくれたことが嬉しかった。
あのまま外で消えてしまったかもしれない子が、ちゃんと元気になれた。
里親さんはまだ見つからないけれど、それまでは私やこうちゃん達がいっぱい誕生日をお祝いするからねって。
そう、思っていた矢先なのに……。
どうして、どうして、どうして?
原因がわからない。
何も、わからない。
どうして? 何故?
何故、のぞみちゃんがこんなことになったの?
具合が悪くなる数時間前は、相変わらず家中をはね回っていたのに。
どうして、突然?
何で?
わかりません。
本当に何もわからないんです。
けれどひとつだけわかることは……
私がのぞみちゃんをもっともっとよく見ていたら、この子の異変に早く気づけたかも知れないということ。
私がもっと早くに気づいていたら、助けられたかもしれないということ。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
のぞみちゃん、ごめんね。
のぞみちゃんを愛していたこうちゃん、きなこちゃん、仲良しだったこうめ、優しいさっちゃん、ゆきちゃん、おもち、ごめんね。
そしてのぞみちゃんを愛し応援してくださった皆様、本当にごめんなさい。
私はのぞみちゃんを護りきることが出来ませんでした。
結果的に私は、皆様のご厚意を無駄にしてしまいました。
ご恩に報いることが出来ませんでした。
護るって誓ったのに、必ず幸せな未来への架け橋をつくると、のぞみちゃんの失った左目に誓ったのに。
残った右目に、希望と覚悟を決めて「がんばろうね」って言っていたのに。
のぞみちゃんは小さな身体で懸命に頑張ってくれたのに。
私がもっと早く気がついていれば。
原因が知りたいんじゃありません。
ただ許せないだけです。
自分が。
許せない、何て馬鹿な母親だろう、これでも「ママだよ」なんて言えるのか。
混乱してます。
ごめんなさい。
のぞみちゃん、のぞみちゃん。
ごめんね、のぞみちゃん。
こんなママで、ごめんね。
でも、でもどうか少しでいい……少しだけでいいから、君の柔らかい毛の隙間に私を入れていて。
私のことなんて忘れてもいい、嫌いなままでもいい、けれどそっと寄り添いさせて。
愛してる、愛してるって。
なのに、なのに……ごめんね、のぞみちゃん。
――――大好きだよ。
まもれなくて、ごめんね……
ご支援くださった皆様並びに応援してくださった皆様。
のぞみちゃんを愛してくださった皆様。
本当に本当に、申し訳ございません。
私のせいです。
厳しいご意見も甘んじて受けるつもりでおります。
許してくださいとは言いません。
のぞみちゃんを護りきれず、本当にごめんなさい。
一歳……短すぎる生涯です。
私がついていながら……本当に申し訳ございません。
明日は、のぞみちゃんを天へとおくって参ります。
先に逝ったお兄ちゃん・お姉ちゃん達の元へ。
どうか半透明になったのぞみちゃんが、今もこうちゃん達の傍でごろごろ喉を鳴らしてくれていることを願って。
そして、虹の橋の向こうにいるお兄ちゃん達に可愛がられる願いも込めて。
私の元にきてくれてありがとうという感謝は無論のこと、助けられなくてごめんねという謝罪はずっと続けていくつもりです。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
こんな私でもまた子猫達を抱えてしまうこと……
今いる子猫達や残った愛猫達を幸せにしてあげたいと願っていること……
どうか、どうか、それだけは許してください。
のぞみちゃん、ごめんね。
大好きだよ。
ごめんね、ごめんね。
愛してる、それだけは変わらないから。
片想いでいいから。
でも、でも……ごめんね。
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