ぎんちゃん、荒野を行く❗２

2016年3月16日(水) 315 / 2

勝手に始めた図々しい話の続きです。
「何やってんねん❗💢」って感じですが、お時間のある方、よかったらお付き合いください。

北からの夜風が冷たく感じられます。
「まだ、名前を聞いていなかったね。あなた、名前は？」
「銀華。でも、家族は、『ぎんちゃん』としか呼ばないの。それと、その前の名前は、ギンジローだったの。その前は覚えてない……」
「ギンジロー⁉ 」
「………………」
「ＩＫＫＯさんみたいな…………⁉😓」
「違うよぉ～💦 ちゃんと女の子。でも、誤解されてたの……」
「ふ～ん、複雑な環境で育ったのかな⁉ 私は、モコ。みてのとおり、真っ白な毛とオッドアイの瞳が自慢なの」
ちょっと誇らしげにお姉さんは言います。
長いしっぽを優雅に振る仕草も大人です。
ぎんちゃんにはない妖艶な魅力というものでしょうか。
ぎんちゃんは、ちょっぴり憧れてしまいました。
「雨が振り出すかもしれない……。じゃあ、行こうか❗」
「うん」
二人は、神社の石段をしっぽを立てて降りていきました。
ぎんちゃんは、モコ姉さんの後ろを元気いっぱいに付いて行きます。

その頃、お父さんとお母さんは、必死にぎんちゃんを探しています。
外に出たことのないぎんちゃんが帰って来ることができるとは考えられないのです。
「ぎんちゃぁ～ん💦」
お母さんは声を限りにぎんちゃんを呼びます。
もう、半泣きです。
お父さんは、それに少し照れたように、引いた感じです。
不安な気持ちも、ぎんちゃんを心配する気持ちも、お母さんには負けませんが、街中で大声を出すのに抵抗があるのです。
いつの間にか、お兄さんも加わって探しています。
でも、『そんな遠くに行く訳ないやん』って感じで、焦る顔は見せません。
案外、楽天的なのです。
男と女、そして、ゆとりくんと、それぞれ対照的ですが、ぎんちゃんを思う気持ちは一緒です。

「ぎんちゃあ～ん💦」
…………😭
「ぎぃ～んちゃぁ～ん💦」
………😢💦💦
「ぎんちゃんや～い」
……😥

(ちゃんと探してよ💢)

一方、その頃、神社を出ようとする二人を密かに見続ける暗い目がありました。
闇に光る４つの瞳

「親分。あいつらをこのまま行かすんですか⁉モコの奴、調子に乗って、俺たちのシマを荒らしまくっているんですぜ。この辺できっちりと締めておかないと❗」
「慌てるんじゃねぇ❗今、出ていってもチビは仕留められるかもしれねぇが、モコの奴には逃げられるかもしれねぇ。後を付けて、隙を見てやればいいんだ❗」

時代錯誤も甚だしい会話ですが、彼らは、いたって真剣なのです。

「ヒッヒッヒッ」
親分は、口元を歪めて笑いました。
もっとも、その様は相当に滑稽です。
だからなのか、普段から、相手をする者は自然と変な空気になります。
親分はクールを気取っていますが、似合わないのが弱点なのです。
つぶらな黒目がちの瞳は、愛くるしく顔に迫力がないのです。
そして、実は、隠していますが小心者です。
「おいっ、行くぞ❗離れんじゃねえぞ」
「がってんです❗」

彼らは、この周辺を縄張りにしていると豪語する豆柴のトムとその一の子分、コーディです。
ハードボイルドな生き方を目指していますが、実は、ちゃっかり人に飼われています。
彼らの特技である、秘技『首輪抜け』を駆使して夜な夜な集会をしているのです。
まれに飼い主に見つかって、大目玉をくらっています。
そんな彼らは、モコ姉さんにいつも軽くあしらわれているのです。
そのため、いつかは『ギャフン』と言わせたいと誓っているという、昭和の香りのする健気な犬たちです。
ちなみに飼い主さんは、彼らをこう呼びます。

『暴れはっちゃく隊❗』
…………😅
分かる人には分かるんです…………
ま、それはおいといて😁

トムとコーディも走り始めました。
そもそも足が短いので迫力はありません。

(いざとなれば闘います🎵)

というわけで、出発しました。
万が一にも続きが気になる方いらっしゃったら、気長にお待ちくださいね🙏💦

ところで、おかわりとＭさんは、ホワイトデーのお返しも兼ねて、先週の土曜日、ちょっとコジャレたレストランに行きました❗😊⤴⤴
家から車で10分とかからない距離ですが、これまで行く機会がなかったので初挑戦です。
地元産の野菜と店に併設するハム工場のハムとソーセージ、ハンバーグにパスタにサラダと盛り沢山
パンをオリーブオイルで食べたり、ち～んまりとしたデザートをちびちび食べたり、何よりコーヒーが美味しかったです❗😊⤴⤴
ログハウスのお店で、店内をストーブで温めていて、雰囲気まで相当おしゃれです🎵
ずいぶんと昔の話、Ｍさんと付き合い始めた頃、パエリアのお店に行ったら、自分以外は、全て女性という店で、気恥ずかしくて、いたたまれなくなった事がありますが、この店は、男性も熟年カップルもいたりで、居心地がよかったです❗
コジャレた料理もたまには美味しいなぁ～🎵
私のような『体育会系』の親父は、から揚げと生姜焼きが美味しい店なら無条件に好きになる傾向があるんですが、この店は気に入りました❗👍