恐る恐る見に行くと、見事に食べつくされていた。
毎日のようにこゆきの夢を見るが、今日は夢見が悪い。
いつもは、帰ってくる夢なのに、今回は三毛猫が背中を向けて香箱座りしている。
そして、その猫が遠ざかっていく。。。
思わず「こゆき!」と叫んだが、よく見たら背中の模様がすこーし違うようだ。。。
気を取り直して、新たにおまじないをしてみた。
前回アップした『ちょっと差がつく百人一首講座 「 たち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む」』だ。(詳細は、リンクWEBを直にご覧ください)
そして、置き餌をして、食べにくる猫宛に「こゆき」の写真入りの手紙を置いておいた。
「これをあげるから、こゆきをよんできて」
。。。(『OKWAVE』ベストアンサーを参照^^;)
午後、近くの交番にポスターを張ってもらって来た。
電気屋にネームランドのカートリッジを買いに行き。電柱に張ったポスターに交番の電話番号を書き加え終えたらもう、三時近く。こゆきの日課である昼寝後の散歩時間だ。
さあ、準備はできた。
今日は風も強く、肌寒いから暖かそうなところを重点に探そう。方向は『北西!』
(『ねこてっくす』参照)
。。。! な~んと彼氏猫の家の方角じゃにゃ~か。。。^^;
そうこうしているうちに、辺りはすっかり暗くなってしまった。
背中の方で「こゆきパパ!?」と呼ぶ声がする。
初めてなので、誰だろうと思いながら「はい」と返事をして近づいてみた。
先日の猫博士ではないか!?
「みつかった?」「ううん、まだだけど。。。お散歩中ですか?」
よくみると、ロケーターをつけた、先日とは別の猫が「早く行こうよ」とでも言うように鳴いては足元をうろうろしながらも時々座ってじっとこちらを見て待っている。恐るべし一体感。
「あそことあそことそこにも猫屋敷があるよ。私の猫が、あの家に出入りしているうちにあそこの家の猫になっちゃったんだ。それから。。。」猫好きならではの貴重な情報だった。
こゆきが北東から帰ってきた訳もやっと分かったような気がする。
と、同時に、日中は食事量が徐々に減り、疾走直前は食事をしてなかったので「誰かに飼いならされた?」
怪訝には思っていたが一抹の不安。。。
膝が痛いのを我慢しながらしばらく話をしていたが、彼女、毎日何キロも猫を連れて散歩するらしい。
当然紐なし。
なんと、あの日から毎日、こゆきの名を呼びながら数キロを散歩してくれているらしい。
表情は薄暗くて見えないが「良ければ、捕獲機をかすよ。早く見つかるといいね」
少し涙ぐんだ声だった。
何と言ったらよいのだろう?嬉しいやら恐縮するやら。。。私、不器用ですから。。。
丁重に御礼を言って別れ、追加のチラシを少し配りながら探していると今度は携帯が鳴った。
「ピンクの首輪!こゆきちゃんかもしれないと思って、シャメとってきたの。今どこにいますか?」
登録のない、初めて聞く声だ。ポスターの効果あり!?
少し昂揚した気持ちで案内してもらっていった先は、さらに北西にもう少し足を延ばしたところ!
結局、こゆきではなかったけど「間違いでもいいから、情報が欲しかったんです。有難うございます。」
御礼を言って別れた。

あのおまじない、さい先よさそうだ。
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