neruneko

静岡県 56歳 男性 ブロック ミュート

動物好きのおっさん(代理人)です。 病気の猫を見つけると、症状次第で手を出してしまうお馬鹿さんです。 マイケル君の捜索の為、マイケル母さんの代理で登録となっています。 マイケル母さん(nerun...

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愛玩動物(ペット)? コンパニオンアニマル(伴侶動物)? 我が子?
2016年7月9日(土) 441 / 0

ちょっと、思い立って書いてみた、独り言です。
公開しようか悩んだのですが、出してみる事にしました。
かなりの長文と偏った内容ですので、ご了承ください。

このサイトでも、いろいろ物議を醸し出す事のある、猫に対しての思い・・・
それぞれの方の考え方の違いで、論争になる事もしばしばですね。
そのせいで、不快に思う方少なくないようです。
私もその一人ではありますが、個性の違いとして見る事にして、なるべく黙っているようにしています。
時々、見かねて意見をしてしまいますが、基本、Q&Aのみにしています。

室内飼いと外飼いでも意見が分かれますが、これは住宅環境の違いもあるでしょうから、個人的には偏見は無いつもりです。
できる事なら、昔のように「出歩けるのが当たり前」の方が、猫にとっては幸せのような気もするのですが、私の住まうの地域では、回覧板で外飼いは止めるように(迷惑を掛けないように)と回ってきますし、交通事情から事故に遭う可能性も高いので、室内飼いが基本です。
伝染病や事故に遭遇する観点からいけば、室内飼いの方が安全な上に、近所に迷惑を掛けてしまう事も少なくなります。
現代社会では室内飼いの方が妥当だと思います。



(お庭の木登り お散歩中のチビ)

ですが、我が家では、虫を追いかけたり、草を食べたりという自然な行動はさせてやりたいと思うところから、保護者同伴でのみ、庭(10坪位)でお散歩をさせています。トカゲや虫を追っ掛けて、ハンターさせてます。

で、ここからが本題ですが、猫(他の動物も含む)に対しての位置付けが、人によって異なるのが一番の問題点に思えて仕方ありません。
まだまだ、ペット=愛玩動物の方が多く、基本的に物品扱いな気がします。
法令上、物品扱いなのは現実です。
条文にも「動物の所有者又は占有者・・・」という文言が前提になります。
迷子の捜索で、実感できました。
愛護法(略)は正式には、「動物の愛護及び管理に関する法律」となり、管理まで含めた法令になります。
飼育環境や繁殖も含めた管理を要求している法律です。決して保護を前提とした法律ではないという事です。
昭和48年(1973年)より制定され、時代に合わせて改訂や追加が行われていますが、一部の先進国から比べれば、まだまだ後進国な日本の現状です。
かと言って、人間と同等にならないのは、人間に管理される必要が発生するので、当然になります。

ペットショップが存在し、イメージ的には「ペット」という言葉の方がしっくりくるのが現状でしょう。
商品として陳列され、その中の気に入った子を選んで購入する訳ですから、致し方ありません。
お金さえ払えば、「買い主」になり、管理する事で「飼主」に変わります。
ペットの意味を調べると、一般的には「愛玩を目的として飼育される動物」となります。
愛玩の意味を調べると、「大切にしてかわいがること。また、おもちゃにして慰みとすること。」となってしまいます。
「愛する玩具である動物」です。やっぱり、所有物感が強く感じられてしまいます。



(面白半分で服を着せられるリク 愛玩中)

一方、コンパニオンアニマル(伴侶動物)という呼び方だと、「伴侶=一緒に連れ立って行く者」である動物
という事になり、重みが違って聞こえます。
互いに信頼でき、終生共にする事で、お互いを高める事のできる存在になるのが理想像だと思います。
人生の伴侶という言葉もありますが、現代社会の離婚率の高さから考えれば、安易に決められない存在になってしまうかも知れませんね。
動物を飼う事と同列視をしてはいけませんが、根本は同じではないでしょうか?
共に生活する事でお互いが理解できれば、より豊かな人生が送れるというのが本筋だと思います。

そして、ちょっと話が逸れる部分もありますが、「我が子」です。
人間なら独り立ちさせるように育て上げ、社会生活に溶け込めるようにさせなければいけません。子供に対しては、伴侶という言葉は使いません。
昔と違い、子供の教育環境が変わっていて、他所の子供を叱る事がほとんどできないのが現代社会です。
「家の教育の仕方に口出し無用」「他人に言われる筋合いは無い」「我が家の常識」
など、他人の介入をさせないのが、現代の風潮のように思えます。
子供は選んで生めないので、教育によって親の思う姿に育てなければいけないからでしょうね。

猫に対しては、特にこの傾向が強いのではないかと思えます。

子離れしないで済む飼主は、「我が子」としての責任感と独占欲が強くなるのだと思います。
だから、他の方の管理方法に疑問を感じてしまうと、「我が子」の事のように思い、意見が強くなってしまい、教育的指導になってしまうのではないでしょうか?
また、ボランティア活動などで、里親探しを繰り返しされている方々は、子離れを体験し、我が子を送り出す事で、今後の猫という存在のあるべき理想を求めるのが強いのだと思います。

生活環境に合わせた飼育が必要になり、その環境に順応するように育てる。
足りない環境は補える場合と補えない場合と双方あると思います。
当たり前ですが、飼主の都合で決まります。
同居猫の有無や、トイレの置き場所、遊具(キャットタワー等)の有無など・・・
空間の有無や、経済的な理由など様々だと思います。
普通(常識)な事の食い違いが発生するのは、ここにも理由があるのだと思います。

経験と環境で、それぞれの考え方も違ってしまうのは仕方がない事だと思います。
ましてや、生き物との共同生活は、積み重ねられる経験の数に限りがあります。
経験の浅い方々は、これから一緒に成長していく事になりますよね。
助言があった場合には、それも一つの考え方として、一度考察してみれば良いのでは?と思います。


最近は猫ブームだと言われていますが、グッズのみならず、生体も売れているのでしょう。
猫関係の本や特集も多く、「猫ってこんなに可愛くて癒されますよ!!」という物が多数出ていますね。
家の子可愛い自慢を見ていれば、羨ましくなるのも当然だと思います。
飼育は大変だから、良く考えてからにしましょうという事は書かれてますが、どう大変なのか理解できる物は少ないと思います。

経験のある方からみれば、当然の事で苦に感じないような事が、未経験者には予想以上の苦痛だったりしてしまいます。それが原因で手放してしまう事も多いのでしょう。家族の理解(覚悟)もその一つです。

ボランティアさんの譲渡会の場合は、最近ではしっかりと説明してくださるようですが、ペットショップでは売る方が先決ですので、注意書きの隅っこレベルの説明しかないショップも多いようです。
譲渡会のほうがハードルが高いと言われるのはこの為ですよね。
口が酸っぱくなるほど言わなければ、理解(覚悟)してもらえないからでしょう。
「不測の事態も起きますが、猫ちゃんと一緒に、だんだん覚えていきましょう!」
くらいで理解(覚悟)してもらえれば、楽なのになぁと思うのですが・・・
生き物を飼育するという事は、簡単ではない事を、簡単に理解(覚悟)させる方法があれば良いのになぁと思います。



(人の具合が悪い時には添い寝をしてくれるリク)

愛玩動物ではなく、伴侶動物として、人間と共に生活していく存在になって欲しいですね。
我が子の場合は、過保護になり易い気がしますので、ほどほどレベルがよろしいかとも思います。
ですが、自身の行動を客観的に見れば、やっぱり過保護な我が子扱いしているのでしょうね。
天寿を全うさせた時に、初めて伴侶だったと気付かされるのか、やっぱり我が子だったのか、その時に初めて分かるのだろうと思います。

子供を作れば、便宜上は親ですが、本当の親になる為には、子供の成長と共に、親として成長して行く事が必要になります。子供が人であれ猫であれ同様だと思っています。
これから猫を飼おうと思っている方々には、「欠け替えの無い家族」として猫を迎え入れて欲しいと思いますし、助言される方々にも、助言内容を一考すると、相手の理解を早める事に繋がるかも知れません。
自身の慰みとして猫を迎えるのではなく、自身を向上させる為に猫と生活を共にして行こうと思えば、猫にとっても人にとっても良いことになるのでは?と思います。

我が家の猫はイレギュラーなきっかけでしたが、里親希望の方を袖にしてしまった経緯もあるので、余計に責任重大です。ですが、重荷に感じる事はありません。自然に「欠け替えの無い家族」になりました。



(猫トイレの掃除中のトイレまで押しかけて来るリク)
目の前で用を足している姿を見せられると、我が子気分は抜けませんね。
余談でしたが・・・(^~^)


何はともあれ、どんな場所でも人間と動物達が当たり前の様に一緒にいる光景が、多く見られるようになってくれればと思っています。
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