濃いシマで最初は男の子かと思ったのですが女の子でした
とっても元気で、でも人より猫家族が大好きで、特にお父さん好きなトト
お父さんグルも珍しく子煩悩な父親で、暇をみては世話をして大きくなってもそれは続き
猫なのに親バカなんだなぁ…と感心する程に

トトが寂しくて一声なくと、すぐ父母猫共に走っていく始末
人になかなか懐かず家庭内野良ネコになるのでは?と心配していた矢先、撫でられる喜びを知り
お腹も触らせてくれるようになっていました
私はいつか他の子のように膝にのせて昼寝させるのが夢でした

ともかく怖がりなのに、くいしん坊で食事の時間だけは撫でさせてくれたトト
もりもり大きくなって、それでも母猫に甘えるトト
いつもマイペースなおねえちゃん猫を追いかけてはティティされていたトト

一生懸命最後まで頑張ったトト
最初の腰がぬけた晩に必死で立とうとしては「あれ?」って顔をしていたトト
立てなくなってもフェンス越しに見舞いに来る家族猫を見て
耳をピンとたてて嬉しそうにしていたトト
家族仲良しだったので、毎日一時間おきに交代で、けれど近くに必ず一匹は待機している状態
そんな時のトトは落ち着いていました

最後も娘が私を呼ぶ前に、私の近くにいた姉猫のメロが突然走り出し、フェンス前ギリギリで座り込んで鳴かずに見守っていました
母猫のマロコは少し怯えながら、けれど見える位置で離れた場所から見守っていました
何より父親猫のグルはメロの真横にスッと座り力強い目で見守っていました
トトが苦しみはじめ、いつ息をとめるかになった時に、ひたすらトトを撫でていた私は
グルに頼みました
「グル、トト褒めてやって!!あと猫の神様に優しく連れてってってお願いして」
きっと馬鹿な話かと思うかもしれません
私も自分じゃなければ、気のせいかと思うかもしれません
けれどグルは大きな声で「にゃーお!!にゃーお!!」と鳴きました
まるで見守ってる!!俺はここにいるからなと励ますような声
その瞬間にトトは息絶えました
亡くなって数時間経過しました
今朝起きるとグルはひきこもって、頭をたれて、まるで悲しむかのように元気がありません
母猫・姉猫は甘えがひどいので暇をみては撫でたりダッコしています
何より父猫グル、暇をみてはフェンスの前で座り込み頭をたれています
三匹共に、普段よりゴロゴロいいません、グルにいたっては顔をみるだけで鳴いていたのに
けれど時間が解決してくれると思います
昨日、大学病院に血液センターに送った結果を聞くために電話しました
担当の先生が出てくれて、まだ結果が出ていない事、そして
「トトちゃんの脊髄の一部を提供して欲しい」
と丁寧にお願いされました。やはりトトの症例は大変珍しいケースで
何より、腫瘍以外の異常が一切なかった事が初めてだそうです
獣医臨床センターは日本でも有数の病院だと私は思います
そこでさえわからなかったトトの病気
「脊髄の中がわかれば何か手がかりがあると思います、体も綺麗にします、何より原因をお伝えします
費用も一切不要です、勿論拒否して頂いても結構です、一度考えてみて下さい」
先生に尋ねました
「他の猫ちゃん達にも役に立ちますか?」
先生はハッキリと
「必ず役に立てます」
と断言してくれました
本日、大阪までトトを先生に預けに行きました
あまりにも進行がはやかった事、何が原因なのか?
トトには既に遅いですが、他の子達の役に立つかも知れない
やっぱりトトは偉いね、もう痛くないからね
今はグルを抱いています
「あんたの娘、やっぱ偉いわ」
グルは目をほっそり薄めて「だろ?俺の子だもん」って顔しています

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