心の在り方 －人と猫、人と人ー

にょんです。今回はお笑いは出てきません<(_ _)>

私が“ネコジルシ”に登録したのは、ほんの最近。
ちょうど“猫を飼う資格”などについて、活発な議論がされていたころです。

今日、あるお二方の日記を読みました。
お二人の方がそれぞれ別々の日記で、“心の在り方”を語ってらしゃる。と思いました。

“心の在り方”・・・人と人、人と猫。お互いが暮らしていくうえで、とても大切なことだと思います。

人と人、人と猫。それぞれが心安らかにすごせたら・・・

そう思ったので、私が４年ほど前にあるところで書いた一文（猫は全く出てきません）を転載しようと思います。

そこには何も結論は出てきません。ただ願望が語られているだけです。

ある程度の長文になりますが、あえて全文を載せます。
読まれた後で、皆さんの心に何か浮かべば。
より良い“人と人、人と猫”ライフを送る足しになれば幸いです。

　　　－黄金色の風に吹かれて－

ゴールデンウィークになりました(^_^)

皆様、いかがお過ごしでしょうか？

私は…ヤボなことは聞かないで(･_･、)

『黄金色の風に包まれて』

同じ題で『One scene』に、詩を掲載してます(^^)

“黄金色の風”

どんな風でしょうね(*'▽'*)

黄金つながりで…相変わらず強引ですが(^｡^;)

ここ数ヶ月、書いては放置し、書き直したり、また放置と(^_^;)

なかなか前進しなかったお題、

『黄金律』

聞いたことが有りますか？

『それって、もっとも均整のとれた長方形の比でしょ！確か、約5：8だったかしら？』

いゃあ、あの、それは『黄金比』です(^｡^;)

『黄金律』という言葉は、日本人にはあまり馴染みのない言葉だと思います。

『黄金律』は、キリスト教の聖書における一番大事な教えです。

一般的な和訳は『あなたがしてほしい事を、他人にしなさい』と、訳されることがほとんどです。

原書を直訳すると、『ある人があなたにしようとしている事をあなたは全く同じようにその人達に行い続けなさい』

似て非なるものですが、ここではあまり立ち入らないようにします。

「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」（『マタイによる福音書』7章12節）

ルカの福音書　6章 31節　にも出てきます。

多くの宗教や思想家の言葉に、類似する言葉を見ることができます。

イスラム教の始祖、ムハンマドの遺言には
「自分が人から危害を受けたくなければ、誰にも危害を加えないことである」
と遺しています。

世界中の多くの人々が、理屈としては分かっていることなのに…( >_<)

主観的な私の思いは『One scene』に任せて、ここでは客観的にお話してみます。

客観的にとは言っても、多分（或いは確実に）私目線のお話になるかと(^_^;)

原点は旧約聖書です。

「自分が嫌なことは、ほかのだれにもしてはならない」（『トビト記』4章15節）

イエスの言葉との違いを専門の方々は、イエスの言ったことの方がより能動的だとしています。

さてここで先ほどの直訳を思い出して下さい(^_^)

『ある人があなたにしようとしている事を、あなたは全く同じようにその人達に行い続けなさい』

簡単に言うと、『人から良いこと（悪いこと）をされたら、同等の良いこと（悪いこと）を行いなさい』

なんか、思い当たる言葉がありませんか？

ハンムラビ法典の『目には目を、歯には歯を』

正しくは『目には目で、歯には歯で』

どう違うかと言うと、『同等の報復の要請』ではなく、『過剰な報復の抑制』が本質です。

ハンムラビは紀元前1700年代半ばのバビロン王です。

ちょっと寄り道でした(^_^;)

さて日本は一応、仏教国であります。近年では馴染みの薄れたように思われますが…(_ _)

仏教の言葉に『因果』というのがあります。

『原因があるから結果がある』というものです。

良いことや悪いことがあるのは、私たちの心の在り方や、或いはもっと大きな流れの中に原因があり、その結果として現在の状況がある。

現状を嘆いたり、憤怒して他者を怨むより、まず自身の心の在り方を問うてみる。

今まで見えなかったものが見えてきたり、人の心が分かってきだす。

それが自然の理（ことわり）

私（あなた）が生まれ、苦楽を受けるのも、自然の理。

悪いことをされたら、同等の事を相手に行う。という発想はありません。

たぶん、キリスト教と仏教はそこらへんから違うのだと思います。

まぁ以上は私の私見ですが(^_^;)

前ページまでダラダラお話をしましたが、世界中の宗教や思想に共通する点は『平和に生きる知恵』を教えているということ、だと思います。

『平和』の意味については、今回は深く掘り下げません。

個人や小さな集団（例えば家族とか集落）では、例外もありますが多くの場合、平和的に生活していますが、集団の規模が大きくなればなるほど、平和を維持することは困難になっているように思われます(-_-;)

ある研究では、人が集団として調和がとれる人数のボーダーラインは100人、多くて150人程度といいます。

それ以上だと争いごとが多くなってくるそうです。

それを国家単位にまで拡張解釈することはできませんが、今の世界は地球規模の陣取り合戦をしているかのようです(>｡<)

人は、というより動物は欲がなければ生きていけません。

食べることも寝ることも、子孫を残すことも欲がなければ絶滅してしまいます。

人は『動物と人間は違う』と、よく言いますが、果たしてどこが違うのでしょう？

私が思うに…

『動物はその日の糧が獲られれば満足しますが、人間の欲望には際限が無い』

人は、その知恵を駆使して外敵から身を守り、数千年或いはもっと長い時を掛け、狩猟から農耕により生活の安定化を得ました。

片足を無くし狩りができないメスライオンに、獲物を分け与えているライオンの群がいます。

縄文人が体の不自由な仲間を保護し、養っていたと思われる、遺跡も発掘されています。

もしかしたら、農耕によって少しずつ食料の不安が減ったことが、限りない欲望の芽を発芽させたのかもしれません。

中東の古代の集落の遺跡調査で、一つの集落が初期の農耕で養えた人口は、最大で100～150人くらいだったと考えられています。

それ以上人口が増えると何が起こったか？

近隣の集落を襲い、土地を奪い合ったと思われます。

そして勝ち続けた集落が初期の『クニ』になっていったのでしょう。

ここで勘違いされる恐れがあるので、少しお話を付け加えます(^_^;)

人類が農耕を始めて直ぐに、食料が豊富になった。という訳ではありません(>_<)

例えば小麦は、その原種の麦穂は風が吹けば、はらはらと飛んでしまうのです(^^)/~~~

どういうことかと言うと、小麦が実って収穫しようとしても、風が吹けばほとんどの実が飛ばされて、実際に収穫できる実はわずかだったでしょう(T_T)

風に飛ばされない強い麦穂や近くに落ちた穂を拾って、食料にしたことでしょう(･_･;)

そして人為淘汰（意図したものではなかったでしょう）により、穂が風に飛ばされない小麦が栽培されるようになりました(^_^)

しかし、小麦の収穫量が増えるのにかかった年月は、研究によるとなんと約4000～5000年(>o<)

人類が農耕で食べるまでには、途方もない時がかかったのです(^｡^;)

ところで！

このお話は、どこに行くのでしょう？

今回は書き始めた時から、落としどころが定まってなかったのです(^｡^;)

というか、ゴールが幾つも想定できて、一つに決められなかったと…(*_*;

書いてる本人が分かってないので、読んでる方はそれ以上に分からないでしょう(+o+)

まぁ、いっかぁ(^｡^;)

とりあえず続きます(^_^;)

人類は集団になり、武器を発明する事で肉食獣から身を守り、農耕を発明する事により、食の安定を得ました。

集団の人口が増えると、当然食料が足りなくなります。

そしてその解決方法として、集団は周辺の別の集団を吸収、或いは滅ぼしながらムラ→クニへと発達していきました。

人類最初の戦争は自らの集団が“生き延びる”為のものだったのでしょう。

その行動原理は至ってシンプルなものです。動物達が食料を得るために、他の動物達と争い、ナワバリを獲得することと類似するように思われます。

そして多分その頃からでしょう。食以外の事に、より多くの時間を使うようになったのは…

例えば装飾品や衣服。

ビーズや骨で作った指輪は人類が洞窟で生活していた頃からありましたが、それらより装飾的になっていたでしょう。

衣服も布を織るようになり、それにも模様を入れたりしたでしょう。

住居も洞窟から出て、石を積み上げたり、木材を使ったり、後にはレンガを使ったりと変わっていきました。

生活の安定は、科学や技術的なもの、美術や音楽など様々なものを発展させ、生活を豊かなものにしました。

その一方、際限のない欲望をも育ててしまったのかもしれません。

ニュージーランド(だったと思います)の深い森の奥、太古からの生活を続け、狩猟とわずかな農耕で暮らす部族がいます。

彼らの村の間では、しばしば農地を奪い合うために、弓や槍を持って、隣の村との争いが起こります。

彼らは弓の手入れを狩猟のためだけではなく、隣村との戦のためにもします。

そんな彼らが時折、隣村の人たちを食事に招待して会食をします。

隣村との緊張が高まり、戦になりそうになる、その前に行われる場合が多いそうです。

そんな状況ですから、招待された人たちも招待した方も、最初はやはり緊張しているのですが、貴重なブタの丸焼きなど皆で分けあって食べているうちに、場は少しずつ和んだ雰囲気になり、別れの時には笑顔も見られるようになります。

それで毎回全て丸く収まる、とは限りませんが

『できれば戦はしたくない』

そんな思いから出た、昔からの彼らなりの知恵なのでしょう。

武力の増強で戦争を回避する。そんなことよりも、よほど建設的な知恵だと思います。

私達は今、この時代を生きています。

私はあなたの、そしてあなたの子達の笑顔が見たいと願います。

青空の下、互いを思いやり、生命を、地球を慈しむ。そんな眼差しを持って生きてほしいと願います。

私達は今、新たな『黄金律』を必要としています。

古の賢者に学ぶのも、一つの道

古からの生活を守る人たちに学ぶのも、一つの道

まわりの自然に学ぶのも、一つの道

だけど

それを産み出すのは、今を生きる私達。

そして

未来を生きる子ども達に

黄金色の風が吹きますように…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－終－