もはや、餅は買うものという家庭が多いことと思いますが、昔は、各家庭で、臼と杵で餅をついていたものです。
もちろん、今では我が家も臼と杵はありませんが、工程は昔のまま、今も自家製の餅をついています。
我が実家は、限界集落に近い過疎の進む田舎です。
でも、だからこそ、古き良き伝統が守られています。
餅つきは至ってシンプルです。
蒸した餅米を、餅つき器に入れて、つきあがったら、それを丸い形状に仕上げて乾かす。
それだけです。

凄い原始的でしょ⁉
古き良き昭和がここにはあります。
下段は、いわゆる釜で、ここに水を入れて、下から熱して水蒸気で餅米を蒸しあげることになります。
釜なんて釜飯以外で見たことない人ばかりなんじゃないでしょうか?
我が家では、1年に一回現役に復帰します。
もちろん、本来の目的以外の用途に用いられていますが……😁

そして、これが餅つき器でこねくり回された餅米です。
怪獣の卵のような気もしますが、蒸しあがった餅米が餅つき器でこねられて、既に餅へと変容しています。
ふわぁ~とした大きな丸い餅です。
白い蒸気と相まって、なんか、神秘的な感じですね。
もちろん、熱っつ熱つです。

そして、つきあがった餅を食べやすいサイズへと小分けしていきます。
この辺の作業になると男手は要りません。
でも、整然と並べられた餅を見ると、今年も終わりなんだって実感します。
案外と厳粛な気になるものです。
そして、餅つきの際に毎年やる恒例の行事に、餅米を蒸すためにおこした火を使って、焼き芋を作るという楽しみがあります。
これがまた上手く焼けたならば、とても美味しいのです。
自分で焼いた芋を食う。
ほっくほくで、甘くて、ほんとに美味しいです。
そして、餅つきを終えると、つきたての餅を頂きます。
この時の食べ方は、大根おろしと醤油で食べます。
これがまたつきたてホヤホヤの餅で作るから、とても美味しいのです‼
ちょっと辛味のある大根おろしと餅の相性は抜群なんですよ。

ところで、昔ならば、こうした餅つきはおそらく各家庭でみられた年末の風物詩であったと思います。
でも、時代を経て、社会の有り様が変わると、こうした風習は廃れていくものです。
我が家でも、両親が健在である今だからこそ続けていますが、この先どうなるかは分かりません。
でも、日本伝統の文化である餅つきなど、承継していかなければならないとも思います。
失われた文化を復活させることは容易なことではありません。
良い文化は守り続ける価値があると思います。

というわけで、またも、猫とは関係ない話ですが、お付き合いありがとうございました‼
そして、いつもコメントやペッタン、閲覧をして頂いてありがとうございました‼
とても励みになりました。
みなさま、どうか良いお年をお迎えください。
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