こんな寒さの時、長吉はよく布団の中か、もしくはタンスの中にいたっけ。
うちのタンスはちょっと扉がゆるくて、長吉はよく自分で扉を開けて入って、私のセーターに埋もれてた。
特にモヘアのベージュのセーターがお気に入りで(写真に写ってるやつ)これの上にばかり乗ってた。
綺麗にたたんで入れてあっても、こんな状態にされるので、お気に入りのセーターだったけど、着るのは諦めて冬場は長吉専用にそのまま敷いてたなあ。
今年はやっと着れるかと思ったけど、なんとなく着れずにそのままになってる。あの子の毛がいっぱいからまってるから、なんとなくまだ洗濯する気になれないんだよね……。もういっそこのままにしとくかなあ……。
羊毛のセーターじゃなくて猫毛のセーターになっちゃってるし、爪で引っ掛けた糸引きもひどいしね(笑)

最近、里親募集のサイト(ここも含めて)や譲渡会のページをよく見るようになった。
どうしても長吉に似た雰囲気のスモークや、もしくは黒系の子に目がいってしまうのは仕方のないことなのだけど、なかなかこの子!という感じのする募集がない。
お迎えする気があるならどの子でも!というのが本来ならいいのかもしれないが、私も主人も「やっぱり長吉に少し似た雰囲気の子がいいね」との結論になってるので、どうしてもそういう子に目がいく。
日にちが経てば変わってくるのかもしれないけど、今はその方向で考えている。
そんな中、ある募集サイトで長吉に少し似た雰囲気の1歳近くのスモークの子の募集があった。
近々行われる譲渡会に出るらしいが、迷っている。
似てるんだけど、気にはなるんだけど、でも何か踏ん切りがつかないのだ。
これは……人に話せば笑われるかもしれないが、私も主人もあの子が毛皮を着替えて帰ってくると信じて何とか悲しみを紛らわしている状態だ。
あの子が亡くなってまだ二ヶ月。もし、本当に生まれ変わりを信じたいならまだ募集には出ない時期。
どんなに早くても三月以降だ。
今、他の子を迎えてしまったら、もしも、あの子が生まれ変わってきてくれても迎えてあげられない。
住んでいるマンションの規約で、猫は一匹しか迎えられないのが悔しい。
気になるということはやはり縁を感じるということなのかなあ?と思い、友人にも話してみたが答えはいろいろだ。
「気になるならそれが縁だよ。気になる子を迎えてあげれば?」という人、「迷うならそれはまだ違うんだよ」という人。
主人は「やっぱり春まで待とうよ」と言うし。
そんなことを悩んでいたら、今朝、起きる直前に久しぶりに長吉が夢に出てきた。
私の足にすりすりしてくれて、その後膝の上に乗り、じっとこちらを見つめている夢。
でも、何か違和感があった。
あれ?
顔は間違いなく長吉なのに、毛皮の色が違う。
ちゃんと覚えてないけど、なんか、以前より黒猫っぽいような……。
そういや、前の夢でもあの子が夢の中で現れた後に、消えて、その直後にまっ黒い子猫が出てくる夢を見た。
その時の子猫の顔は覚えてないのだが。
だから、何か黒っぽい色の子に縁がありそうな気はしてるんだけど、今度は間違いなく顔も姿もあの子。
亡くなってからあの子が私の夢に出てきたのはこれで二回目。前は月命日の朝。
そして……あれ?よく考えてみれば今日は月命日の1日前だ。
こじつけと言われればそれまでだけど、これも何かの符牒のような気がしてならない。
これって、やっぱり夢のお告げ?
「僕が行くまで待ってて」と言う長吉からのメッセージ?
それとも、迷って混乱している私の色んな思いがごちゃまぜになったただの夢?
今日は一日中ぐるぐると考えてしまいそうだなあ。
午後から仕事なのに、いろいろ考えて仕事が手につかなくなりそう。
普段絶対に夢になんか出てきてくれないのに、こんな時にだけ出てくるなんて本当にあの子ったら……。
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