大事な大事な「朔太郎」が虹の橋を渡って
1年になりました。
今日はささやかながら朔太郎の好きなものを供え、
有休使って、家でゆっくりします。
思い出に浸りながら・・・。
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サクが話せたら、今、なんて言ってるだろう?
注)ここからは私の妄想です。
こういうのが苦手な方は読まないでくださいね。
そして長いです。
覚悟してください(笑)
語り:朔太郎
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僕は去年の6月22日、虹の橋を渡った。
その頃、冷たい玄関やお風呂場がお気に入りだったけど、
その日の朝はかあさんの近くにいたいと思った。
夜中に見に来てくれた時は玄関にいた僕が、
朝起きたらベッドの下にいて、かあさんビックリしてたね。
その日の朝、僕が旅立つほんの少し前、
かあさんが半年以上前に頼んでいた、
秋田の大館の職人さんが作った「まげわっぱ」のお弁当箱が
やっと届いたんだよね。
ふたりで「きれいだね~」「つるつるだね!」「ピカピカしてるね」っていいながら
一緒に見たよね。
かあさん、奮発して買ったのに、あれでまだ一度もお弁当作れてないこと、
僕は知ってる・・・。
僕がこっちにきてからは、かあさん泣いてばかり。
朝も、昼も、夜も、寝てる時も泣いてた。
僕は一緒にいるよ、っていうサインを色々出してみたけど、
それに気づいても、気づかなくても、いつも泣いてた。
周りの人からは、早く次のニャンコを飼ってくださいって言われてたけど、
かあさん、その気にならず・・・。
そこで僕は考えた。
かあさんには笑っていてほしいからね。
まず、ココのネコジの日記を教えてあげたよ。
かあさんと僕が出会ったネコジ。
里親募集はいつも猫写真がわりに覗いてた。
でも、日記は見てなかった。
ココに来たら、猫好きな優しい人がいっぱいいる。
かあさんもみんなの日記を読むうちに、
僕のことを書いてみよう、ココの人たちだったらわかってくれる、
そう思ったみたい。
ココの人たちもみんな、僕のように大事な猫さんを亡くし、
でもそれに向き合いながら頑張ってる。
ココの人たちはみんな、かあさんの悲しい気持ちがわかる。
寄り添ってくれる。
やさしい、心のこもった言葉をかけてくれる。
やさしいお兄さんは、ねこうたを作ってくれるかもしれない。
だから、ココでかあさんが日記を書くように僕は仕向けた。
かあさんは、日記で僕との出会いから、
僕の好きなこと、好きな遊び、病気になったこと、その経緯・・・、
いろんな思い出を、かあさんは泣きながら書き、
そして優しい言葉をもらってまた泣く・・・。
そのくり返し。
かあさんは、僕の写真を整理しながら、
僕の写真が二度と増えることはないんだと、
また泣いてた。
でも、ココのみんなに優しい言葉をもらって、
心で寄り添ってもらって、
少しずつ、少しずつ、元気ももらってたみたい。
ある日、僕が弟と妹にしてもいいな、って思うニャンコがいたんだ。
ちょっと遠いけどね。
僕はかあさんの携帯に仕掛けをして、
ココじゃないけど里親募集サイトで、そのニャンコを見るように仕向けた。
案の定「わ~!かわいい♡ちっちゃいころのサクみたい♡」って。
よしよし。
でも、かあさんはそのまま・・・。
まだその気にならなかったみたい。
僕の仕掛けだからね、他の人は申し込まない。
かあさんは「こんな可愛い子たちなのになんで誰も申し込まないんだろう?」って思ったみたい。
ちょっとウチからは遠くて応募可能地域ではなかったけど、
あまりにも申し込みがなかったから「聞くだけ聞いてみよう」ってかあさんは思った。
それがウチに来た、ももちゃんとゆずくん。
かあさんはいつも僕に
「サクが人間の男の子だったら、モテモテだっただろうねぇ~!
イケメンだし、背は高い(胴が長い)し、運動神経いいし、頭いいし、優しいし・・・」って。
親バカだけどね。
僕のイケメンはゆずに授けた。
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運動神経はももちゃんに授けたよ。
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そしてふたりとも優しくて賢い。
あとね、かあさんとお話しするワザはゆずに授けた。
「ゴハン食べたの?」
「ニャー」
「ちゃんといっぱい食べた?」
「ニャー」
「おいしかったの?」
「ニャー」
「そう!おいしかったのぉ」
「ニャー」
「ゆずはいいコだねぇ」
「ニャー」
「ゆずはお返事上手だね!」
「ニャー」
こんな感じ。
ももちゃんには、居心地のいいお気に入りの場所を教えてあげた。
だから、かあさんは「ももちゃんはサクと同じようなところにいるなぁ」って
思ってる。
でもね、まだ、ふたりには授けてないワザがある。
それはね、かくれんぼ。
僕がどこかに隠れてると、かあさんが「サク~サク~どこ行ったの?」って呼ぶんだ。
そうすると、僕が急に出て行ってかあさんが「あ~ビックリしたぁ」って言うの。
かあさんの娘さんはこれを見ると「また、小芝居やってる~( *´艸`)」って笑ってたけど、
ぼくとかあさんには、ふたりの大事な儀式みたいなものだった。
これ、今、ふたりがやったら、またかあさんは僕を思い出して泣いてしまうかも。
なので、もう少し後にするね。
またかあさんと遊びたいな。
またかあさんといっしょに寝たい。
かあさんに抱っこしてもらいながら目やにを拭いてもらって、
かあさんの手からチュールを食べたい。
でもね、かあさんは気づいてないけど、
かあさんがももゆずと遊んでる時、僕もいっしょに遊んでる。
かあさんがももちゃんにハグする時、実はかあさんとももちゃんの間に僕が入ってるんだ。
かあさんがクネクネしてるゆずをなでまわしてる時、僕もそこにいる。
だから僕は今もかあさんと、ももゆずと、いっしょに遊んだり寝たりハグしたりしてる。
だからね、こっちでかあさんに逢うのは、
もっともっと先でいいよ。
ももゆずがシニアになって、おだやかにこっちに来たあと、
みんなでかあさんのこと、待ってるよ。
こっちには僕の弟のノリちゃんもいる。
ネコジのみなさんの大事なニャンコたちもお友達で遊んでるよ。
かあさん大好きだよ。
始めて会った時からずっと。
今もね。
かあさんは僕の好きだったスープを今日も供えてくれた。
僕が生きてた時に、もう廃番になってたけどね。
これの汁は僕が最後まで口にしてたから、
かあさんはネットを探して買い込んでた。
まるで、このスープがあるうちは僕が生きてるんじゃないかって、
思ってるみたいだった。
でも、先に僕がこっちに来ちゃったけどね。
今日は最後の1袋。
それが1年経つ、ということなのかもしれないね。
そういえば、ももゆずはやっと爪とぎの使い方を覚えたね。
ふたり並んで爪研いでるのを見るときのかあさん、
とても嬉しそうだった。
そんなかあさんの笑顔をいつも見ていたいな。
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またね。 by朔太郎
最後までお付き合いいただいたみなさま、
ありがとうございました。
私の勝手な妄想です。( *´艸`)
いつの日か、朔太郎に会いたい。
ももゆずと、少しでも長く一緒にいたい。
それが、私の願いです・・・。
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