逸る気持ちを抑えてご飯をあげに行く。
今日はいる。
あれ⁉
しーちゃんじゃない。
他の猫だ。
しーちゃんは?
いた……
でも、いつもの場所を追いやられているのかも……
先週の木曜にいた猫だろうか?
でも、決して仲間と言う雰囲気ではない。
居場所を追われているのか⁉
保護できるのなら、今でもいいのだろうか⁉
保護は夕方と決めていた。
副会長のTさんとも、そう約束していたのだ。やはり、夕方まで待つべきか⁉
しかし、チャンスを逃して、保護する機会を無くしたら後悔するなんてもんじゃない‼
やるしかない‼
そう。
時は来た‼それだけだ‼
キャリーにちゅ~るの小皿を入れる。
食べた‼
焦らずもう一杯
キャリーの奥に入れる。
しーちゃんが入った。
蓋を閉める。
成功‼
ただ、暴れている。
大きな声で鳴く。鳴く。鳴く。
ごめんね。
ごめんね。
幸せにならなきゃ‼
心ない人間や、他の獣や、車やバイクを怯えなくていいんだから。
ごめんね🙏💦💦
帰宅
部屋に離す。
鳴きながら、部屋を動き回る。
アルミサッシの窓に飛び上がる。
あちらの窓に、こちらの窓に。
本能的に脱走を企てるのだろう。
当たり前だ‼
ご飯をあげて、好い人ぶってたクセに手のひらを返したように裏切って、拉致した‼
そんな風に思っているに違いない。
出勤の時間が近づく。
仕事を休むわけにはいかない。
今までで一番後ろ髪を引かれた気分である。
とりあえず、カリカリを入れた器と水を貯めた皿を残し、エアコンの設定を28℃にして出勤する。
同日 午後
昼休みを利用して一時帰宅
カリカリを食べた形跡はない。
カーテンの裏に隠れる。近付くと逃げる。
でも、警戒されるのは仕方ない。
これから距離を詰めればいいんだ。
職場に戻る。

同日 18時
急いで帰宅
病院へ向かう。
前日に連れて行く旨とフロントラインや血液検査の予約は済んでいる。
診察開始
獣医師は、女性である。
体重 2・95㎏
えっ⁉
重い。
ぎんちゃんが我が家に来た時は、1・4㎏だったけど……
そして、診察。
しーちゃんのお腹を触る。触りまくる。
耳も触る。触りまくるのだ。
仰向けにして、直接お腹を診る。
避妊手術がされていないか、毛刈りをして確認する。
その形跡はない。
獣医師はそうして淡々と診察をしながら、しーちゃんについて色々と教えてくれた。
この子は、生後半年から1年近くかもしれない。
そして、乳首の感じから出産経験がある可能性が高い。
今は、張っていないが、仔猫に授乳をしていた乳首に見える。
全く予期していなかったので、かなりの衝撃であった。
仔猫と一緒に捨てられたのか……

そして、耳にはマダニが付着し、カメラで見せられたが、耳ダニも凄い。
先ず、耳洗浄からである。
耳に薬剤を投入する。
その瞬間、しーちゃんが暴れ始めた。
獣医師が優しく語りかける。
「痒いね。痒いね。我慢してね。綺麗になるからね」
耳の汚れも半端ない。拭いても拭いても綿棒に黒く汚れが付着する。
薬剤を追加で投入
しーちゃんが暴れる。
そして、綿棒で拭きあげる。
概ね綺麗になったところで、ノミやダニ、お腹の虫を駆除するというブロードラインをしてくれた。
血液検査は、焦らなくてもよいと言われ、その日は断念
耳の洗浄は、来週もした方がよいとのこと。
とりあえず、帰宅
しーちゃんは、キャリーから出たがらず、まるで元気がない。
ちゅ~るさえも食べない。
ちゅ~るとて、決して無敵ではなかったのだ‼
しばらく様子見だ。
落ち着いたら食べるはず。
同日 21時
しーちゃんは食事も摂ろうとしない。
だが、ここで奇跡が起こる。
しーちゃんがピタリと寄り添って来た。
ただただ驚くと同時に感動も覚えた。

同日22時
ネコジルシに暫定報告を行う。
時間は、ややあやふやである。
豆に書き留める時間がなかったからである。
同日23時
しーちゃんは、相変わらず食事を摂らない。
気になるが、疲れていたので、早めの就寝
7月15日(土)深夜1時
しーちゃんの鳴き声で目が覚めた。
大きな声で鳴くと同時にアルミサッシに飛び上がっている。
また、泣き方も単調な泣き方ではなく、4種類程の鳴き声をあげている。
もはや、手を付けることもできない。
そして、その鳴き声の激しさに眠ることさえできない。
ヤバイ‼近所にバレる……
部屋も追い出される……
悲壮な気分になる。
外で暮らしていた猫が野性を取り戻したとしか言えない。
まさか、発情期なのか⁉
いや、しーちゃんの鳴き声が何かを探しているような気になる。
獣医師の言葉が耳に甦る。
「この子は、出産経験がある可能性が高い。」
まさか、仔猫を探しているのでは?
激しい焦燥感に囚われる。
しーちゃんを保護したと言いながら、仔猫と引き離したのか⁉
まさか……
でも、獣医師は今は張っていないって言っていた。
でも、まさか……
しーちゃんが鳴き続ける。
眠れない……
同日早朝5時頃
僅かな時間、仮眠を取れた。
だが、相変わらず眠れない……
頭が痛い。
でも、病院が開いたら獣医師に相談へ行こうと思う。
もう1度確認すべきだ。
同日午前9時半
再び、病院へ
混んでいた。
長い待時間
他の患者さんと話をしながら、呼ばれるのを待つ。ただひたすら待つ。
しーちゃんは大人しい。
同日午前11時
ようやく診察開始
再度耳を掃除する。
昨日ほどは暴れない。耳ダニもいなくなっているのだ。
獣医師に昨晩の話を聞いてもらったところ、発情期の可能性は否定できない。
仔猫については、乳首の張り具合から、授乳をしていた可能性はないだろうとのこと。
仔猫と引き離したのではと言う罪悪感から少し逃れることができた。
ただ、しーちゃんの体温を測ったところ、39℃以上あり、微熱があるとのこと。
体温が下がるのを待たないと、ワクチンや避妊手術はできないと言われ、薬を飲ませて貰ってから帰宅
しーちゃんは、キャリーから出たがらない。
辛そうで元気がない。

以上、保護当日から翌日の動きでした。
今は、しーちゃんもだいぶ落ち着いてきました。
そして、快食快便を絵に描いたように、よく食べよく排泄します。
今週は、夜中に1度は起こされますが、ゆっくりと眠ることもできています。
ほっと一安心です。
ちょっぴり個性も見えてきました‼😁
かなりの長文にお付き合い、ありがとうございました‼
次に書くのは、いつになるのか、里親様が決まった時か、おかわり家が重大決意をする時かもしれません。
しーちゃんを見守って頂いて、本当にありがとうございました‼😂⤴⤴
この子は、幸せにならなければなりません。

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