うちの子達は、行き先がないのが条件ではないですが、行き先がない、生きていける外の環境ではないなど、様々な理由でウチヘやってきました。
そんな猫たちの中に、楽(ガク)という猫がいます。
面倒見がよく、子猫たちの保父をしてくれました。
8年前、いまいる3匹兄弟の保父をしてくれる少し前、同じように保父をしてくれた子猫がいました。3匹の兄弟のお母さん猫が産んだ子でした。
捨てに行く飼い主から貰い、我が家で里親さんを探すことに。ウチで飼ってもよかったけれど、また訳ありの子が来るかもしれないので、探しました。
楽は、それはもう付きっ切りで、子猫の世話をしました。心配で仕方がないのです。
そんな生活が1ヶ月も立たないうちに、貰い手が決まりました。
すごくいい方で、こちらの要望を全て聞いて下さり、子猫のことを1番に考えてくれる方でした。
私は、楽は寂しがるだろうな・・・と思ったので、少し心配でした。
子猫のトライアルの日、子猫がキャリーに入れられ、里親さんと一緒にウチから
新しい御宅へ行きました。
楽は、子猫を探して探して、見つけれずに途方にくれてました。
そして、しばらくすると、いないことがわかったのかソファの下へ潜っていきました。
1日、2日、楽は出てきません。
彼は1週間出てこなかったのです。
私はその時、猫にも感情があるのは理解していたつもりでしたが、自分が軽く考えていた為に、楽を傷つけてしまったのだと後悔しました。
それからしばらくして、楽の新しい子育てが始まりました。今度はお別れなしの3匹の兄弟の子育てです。
私には、また楽を悲しませることになる里親さん探しが、どうしても出来なかったのです。
いま、10歳になった楽は、子育てしません。子猫がきても子育てする猫はいなくなりました。
いまでも楽を見ると、傷つけてしまったことを思い出します。本人は忘れているかもしれませんが(笑)
今日、楽を見て思い出した出来事です。
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