昔、若い野良猫のお母さん猫と、子猫2匹を家に入れた。
お母さんは、生後1年未満で、初めての子供だった。
お母さん猫は、最初に距離があったが
彼女のペースでの家猫生活、それは人によっては家庭内野良だったかもしれない。
娘と息子は生後2ヶ月ぐらいで家猫になったが、娘は警戒心が強く、人が嫌いだった。
置いてあるご飯は食べるが、そばに来ない、触れない、ゴロゴロ言わない・・・
月日は流れて、母猫も亡くなり、娘と息子だけになった。息子はそれなりに触れるが、抱っこは嫌い。マイペースで生活している。
娘は、どちらかと言うと気性が荒い子に育った。
相変わらず、触れない。あまり猫が好きでないようで、部屋の一室で、同じく猫と人が苦手な子と暮らしている。
それでも飼ってる以上、話しかけたり、世話をしたりする。報われるかわからない年月がすぎていった。
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写真は娘です。
親子猫を家に入れて、9年が経っていた。
いつものように、娘の住む部屋へ行った。部屋に入って、いつもなら猫タワーからジッとみている娘が、タワーを少し降り、そばに来た。
珍しかったので、手を出してみた。
叩かれる、そう思っていた。
しかし、娘は顔を擦ってきた。
短い時間だったけど、数回触らせてくれた。
彼女の中で何かが変わったのか、あれ以来、娘は触れる猫になっていった。少しづつ、時間が延びていった。
今では、部屋へ入るとそばにくる。
飼い猫に向かない猫は確かにいて、一生一緒に暮らしても、関係が変わらない場合もあるし、またそういう猫は貰い手が見つかりにくい。
しかし、少なくとも可能性はゼロではないと知った。
娘と同室の子もまた人が怖くて触れない。子猫できてもう4、5年経つと思う。
この子がどれだけ長い時間かかっていくかはわからないけど、距離が縮まればラッキー。そうでなくても、これがこの子の個性ならそれでいいと思う。
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同室の子です。
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