しばらくして、クーちゃんがいなくなった喪失感からか、ペットショップへも癒しを求めるようになっていた。
ある大型スーパーにペットショップがあり、よくそこへ見にいった。
そこには私が初めてみる品種の猫達がいた。
そこは個人の持ち込んだ雑種の子猫も里親探しの手段として置いてある店だった。
ある時、いつ行ってもいるアメショーが気になった。もう大きく、値段も下がっていた。
中々売れないのだろう。ずっといる。
あまりにもよく見るので、あの子を飼おうか?という話になり、後日、お店を訪れた。
いない・・・・
お店の人に聞いたら、売れたとのことだった。
いいような悪いような気持ちになったが、お店の中に小さなケージの中に子猫がいた。
小さな白黒の猫だった。
「この猫見せてもらえますか?」お店の人に聞いた。
「その子は・・・やめた方がいいですよ。」と、店長。
とりあえず、ケージから出してもらったが、理由はすぐにわかった。
出した途端、再びケージにはいるのを拒否!抵抗がすごく暴れるのだ。
「また、すぐに一般家庭の猫が来ますから、やめておいた方がいいですよ」と、店長は再び言ったが、子猫が必死な形相で抵抗。
「いや、この子にします。」子猫を手数料1000円支払い買ってきた。
帰り道の車の中でも、段ボールの中で暴れていた。
家に着き、玄関を開け段ボールから出したら、四つ足ジャンプをしながらキレていた。やる気である。
閉じ込めたな‼︎と、いわんばかりに飛びかかってきた。なぜ?悪者?
子猫相手に本気で戦うわけにもいかず、やられっぱなしな初日。
初日で私たちは傷だらけ。いたいけな子猫との生活は夢と消えた。
名前を小梅にした。
小梅の荒々しい気性の被害者は、どんどん増えていった。
子猫見たさに母がきた。座っている足から登られ流血。
兄がきた。顔を殴られ、血が流れるほど流血。
家族は家に来なくなった。
ほとほと困り果てた生活が続いたが、転機は訪れた。
やりたい放題の小梅だったが、生後7ヶ月で避妊をした。
避妊後、よほど手術が怖かったのか、飛びかかりなど、しなくなっていった。
小梅が来てから、2年後ぐらいで今の長老3匹がくるのだが、小梅で鍛えられた私たちには何の苦労もなかった。
2年前、小梅は腎臓病で亡くなったが、生きた14年は、気づけば信頼し合える関係になっていた。
猫初心者が飼うにはヘビーな猫だったが、また飼うか?と聞かれれば飼うと答える。
また、同じ苦労をしてもウチヘ来てほしいと思う。
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