猫の急性骨髄軟化症について

2017年8月24日(木) 696 / 4

調べてみました。

犬猫にも椎間板ヘルニアなどの脊髄の病気が多く発生しますが、その中でもこの脊髄軟化症というかなり予後不良の転機をたどる病態があります。
脊髄軟化症とは脊髄を分断するような重度な脊髄損傷が起こったときに、その部位を起点として上、下方向に脊髄が進行的に壊死していく病態です。軟化症とは柔らかくなるという意味ですが、それは脊髄が壊死することでドロドロに溶けてしまうことを指します。壊死してしまった脊髄はそのすべての機能を失います。
原因は多くの場合は椎間板ヘルニアに続発することが多く、他にも重度の脊髄損傷を起こす疾患、たとえば脊椎骨折などでも続発します。
この病態が発生すると脊髄が壊死するため、上行性、下行性に進行していきます。頚髄分節にまで達すると、呼吸機能が麻痺し死に至ります。症状が現れてから通常は3，4日で亡くなります。この病態はまた強い痛みもあるために、不安に満ちた表情を示します。
急激な進行と臨床症状から診断は容易なため、MRIなどの各種画像診断を行う余裕がないのも事実です。この病態は現代の医学をもってしても治療することができず、あくまで対症療法的です。その発症をしっかりと注意しながらモニターする必要があります。
深部痛覚を失うほどの脊髄損傷患者での脊髄軟化症の発生率は10-15%との報告があります。冬の寒い時期は椎間板ヘルニアも多くなるために、この病態には特に注意しなければなりません。

調べていてペット相談で動物病院の先生が
「それから脊髄軟化症というのは早く治療ができたから治せるというものではありません。
脊髄軟化症は、重度のヘルニアがあった場合に、併発症として出てくる可能性のある怖い状態ですが、治療の早い遅いにかかわらず、発症してしまう子は発症してしまい、治療法はありません。
さらに猫ちゃんの脊髄軟化症というのは僕は聞いたことがありません。」

ヾ(･ω･｀＝´･ω･)ﾉ

調べていて気になったのはココ
・頚髄分節にまで達すると、呼吸機能が麻痺し死に至ります(トトの死因です)
・症状が現れてから通常は3，4日で亡くなります(一週間も頑張ってくれました)
・この病態はまた強い痛みもあるために、不安に満ちた表情を示します(緩和治療のみ専念しました)

急性骨髄軟化症になった原因は骨髄内にできた初期癌細胞です。

…ま、どうあがいても時間は戻せないし戻せても同じことしかできないんですけどね…。

それでも調べてしまう。何か生き残れる術はなかったのかな?って。
でも、犬は麻痺が残っても生き残れた例はあったけど、猫はそもそもデータがなかった。
しかもヘルニアが原因ではないから、骨髄内の摘出など完全にできようはずもなく…うーむ。

---------------------とここまでが、つい最近22日まで書いていた内容です-----------------------

虫の知らせでしょうか、メールにて、もしかしたら軟化症かも?と言われた飼い主さんより
トトの時を教えて頂きたいとメールがありました。
なので、以下はトトの時を覚えている限りです。

初日・突然の片足をヒョコヒョコする形が午前中。夜には見るからに下半身に突然力が入らなくなり
歩こうとするも、2.3歩よたついて下半身がグニャリと崩れる感じ。

2日目・下半身は既に立たず足先のみ動かす事はでき肉球を押すと押し返しはするが
上半身のみでズリバイ状態にて常にトイレに行こうとする。
まだ食欲はあるが水も餌も口を近づけては少量のみで辛そうになる。
病院にて一件目に心筋症かヘルニアの疑い
2件目にて詳細検査するも異常なしにて神経系の何かとステロイド投薬。
水分と栄養の点滴。

3日目・決断して精密検査の為に大阪獣医医療センターへ。
自力排泄が無理となり食事もとれなくなっており、体も横たえて
時折上半身のみ使って方向転換するのみ。鳴き声も少なくなる。
すべての最新検査の結果、骨髄内の腫瘍のみ発見。その時点ではまだ軟化症の言葉はなく
血液検査も正常、今思えばヘルニアの可能性大として話が進められていた様子。
まだ足裏の反応が完全に0ではないので、現状維持もしくは若いので回復の可能性も言われる。
脇腹の骨を外して骨髄内に穴をあけて腫瘍の細胞摘出後に器具にて脇骨を支える手術を勧められます。

4日目・地元専門医(癌専門医)より癌告知と余命宣告。
上半身にもマヒがきてズリバイも不可能。前足はかろうじて動かす事のみ可能。
強制に食事を取らせ、圧迫にて便と尿を出す。麻痺は見るからに上半身移行にて
人気がなくなる、または夜になると痛みと不安で小声で鳴くので添い寝となりました。
この時点で延命も不可にて緩和治療のみ選択。

5日目・緩和治療の効果が睡眠が少しはとれ、回復はないかわりに進行が一時停止。
通院して緩和の薬(ステロイド)と栄養剤の点滴と圧迫にて排尿。
腎臓への感染が危険と抗生物質も投与。

６日目・ゆっくりと内部進行にて下半身の反応は一切なくなり足裏の力もなくなる。
尻尾も反応はなくなり、前足の先のみ動かせる状態。
一切の餌・水拒否だったトトが奇跡でおやつを食べてくれる。
耳のみ元気に動き家族の声に反応する。

7日目・朝から呼吸困難にて目に網膜が覆う状態で悪化。
病院にて酸素室に入れられ自宅で看取ることを覚悟。
夕方、何度かの発作を起こしてもがいたあとに呼吸困難にて数分後に死亡。

--------------------------うろ覚えの記憶です------------------

ともかく急性軟化症は進行が速く予後が悪いです。
また停止させる手当もなく、ともかく痛みが激しそうだったので緩和しかないです。

私が言えることは、一時間でもはやく精密検査をして貰える病院にて調べて貰うことしかないです。
また犬でもいいのでヘルニアの件数が多い病院は軟化症に対応経験があると思うので
そちらでも見てもらうほうがいいです。
時間が限られるので、覚悟とともかく緩和してあげて下さい。
はっきり言って安楽死すら必要ない程に速いです。

その猫ちゃんの何が原因かはわかりませんが、ヘルニアや軟骨のズレ等からなら
治療の方法があり停止させられるかも知れないです。
CTとMRIで見てもらわないと無理だと思います。
私は専門医ではないですが、伝えられるのはこの位ですので
ともかく先生と相談して下さい。なにより猫ちゃんに寄り添ってあげて下さい。

軟化症ではない事を祈ります。どうか猫ちゃんが少しでも傍にいられますように。
お役に立てず、すいません。

また何かありましたらメールして下さい。大したお役には立てないですが
トトの時の対応でしたら返信できると思います。
ただ明日は出かけるので返信が遅れるかも知れないです。