![](/img/diary_image/user_34253/detail/diary_149326_1.jpg?h=d41d8cd98f00b204e9800998ecf8427e)
嫁が「猫が飼いたい」とのたまったとき、
私は何をやぶから棒にと思った。
今まで、わたしたちふたりの生活に「猫」はおろか「犬」だって
動物フラグは一切立っていなかったからだ。
最近はインターネットで里親募集しているらしい。
そんなことから、いくつかのサイトで検索。
その中に、彼がいた。
それから7年ほど経って、
色んな猫と出会ったが、彼ほど暴れん坊の子はいない。
何とか母猫代わりになろうと、
噛みついたりして甘噛みの加減を教えたのは、
彼だけだ。
![](/img/diary_image/user_34253/detail/diary_149326_2.jpg?h=d41d8cd98f00b204e9800998ecf8427e)
当時は私たちも慣れていなくて、
家の隙間からよく脱走した。
知恵比べは、先に必ず彼が勝つ。
その反省で、いま脱走できる猫はいない。
帰ってこないと不安になった。
ずっと彼の名前を呼んで、近所を歩き回る。
見つけて安堵する。
彼がいないとダメな自分に気がついた。
今年も変わらず暑い日が続いている。
ちょうど2年前の今日のように。
ぽっかり空いた大きな穴は、色んな後輩たちが埋めてくれる。
楽しい毎日。
けれども油断すると君を思い出す。
私たち夫婦の会話に、君の名前が出ない日はない。
![](/img/diary_image/user_34253/detail/diary_149326_5.jpg?h=d41d8cd98f00b204e9800998ecf8427e)
ボロボロになった、私たちの初めての、
キャリーバッグが捨てられない。
そこはレプン姐さんが家にしてる。
他にもっといいキャリーはあるのに、不思議なもんだ。
![](/img/diary_image/user_34253/detail/diary_149326_3.jpg?h=d41d8cd98f00b204e9800998ecf8427e)
私と嫁と、ウタリさん。
さんにんだけの生活は、意外と短かったけれど、
君がいるから、キムンもピリカも受け入れることができた。
そして、
彼らがいたから今、ナミがいる。
不思議なことに、動物フラグが立たなかった私たちの人生には、
猫族との縁がどんどん繋がる。
そのキッカケはそう、
ウタリさん。
![](/img/diary_image/user_34253/detail/diary_149326_4.jpg?h=d41d8cd98f00b204e9800998ecf8427e)
最近のコメント