
これまで、何件かカップリングの作業を行ってまいりました。
それに基づく、当方の感想です。
最初に
インターネットを活用した里親様探しが主流となり、メールなどで意思の疎通を図ります。
最終的に家庭訪問となりますが、「(これから家族になる)うちの子を助けてくれたのだから、ぜひ遊びに来てください」という、うれしいお言葉をいただきます。拒まれた方は、これまで一人もいらっしゃいませんでした。
家庭訪問~家庭環境の確認
「ちゃんとしている(つもり)」である方を避けます。
ゴミ屋敷だったり、そうでなくとも片付けもままならないような環境は、動物の飼育以前の問題です。
これは、メールの段階である程度の予測は付きますので、実際お邪魔させていただいて、こちらから断るというケースは今のところありません。
機能不全家族である場合、これも動物の飼育以前の問題ですから、家族全員の人となりを見させていただくのは肝要です。
飼育の意思について
私は、譲渡の際、「飼育が難しいと感じたらいつでも戻してください」と伝えます。
これは、先住猫との相性問題が発生したり、家族(親族)の中で発言権を持っている人物がいきなり現れて権力を行使する「猫の飼育は禁止する~さあどうしよう」といった諸問題に対する、セーフティネットです。
人間ですから、「やっぱりやめた」となってしまうこともあります。
また、多くの人は気にも留めていませんが、人間が通貨と金融ならびに経済主体に従わざるを得ない以上、『人は必ず破産します』(お金が存在し得るたった一つの理由は、借金をすることです)。
人間、立ち行かなくなることは必然ですから、相互の扶助は必要な条件となります。
余談
以前、民事訴訟で提訴されたことがあります。
私は猫の所有者であり、相手方の主張は「預かっただけであるから、掛かった費用の一切を支払え」というものでした。
これは、サラリーマンのボーナス分程度が相手方の懐に入りました。
メールや口約束などは、証拠力に過ぎません。
この一件以降、契約を交わすようにしています。
証拠能力の確保です。
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