ずいぶん長くなってしまった迷子ちゃんのストーリー完結編です。
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よ、よ、よ〜
どうせ今回も雛子はお呼びでないんでしょ〜
その時は驚くほど早くやって来ました。
近くの高校生が迷子ちゃんはおばあちゃんちの猫だとツイに返信して来たのです。
長男がやり取りをし、おばあちゃんはお迎えに来れないのでその高校生と母親が迷子ちゃんのお迎えに来る事になりました。
ひょっとして捨て猫かもと思っていた迷子ちゃんの飼い主さんがこんなに早く見つかるとは思いもしなかったので凄く驚いたのと同時に高校生のツイッターの拡散力に只々驚くばかりでした。
三男はコタツ布団の上で気持ち良さそうに眠る迷子ちゃんを抱き締め泣き出してしまいました。
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コタツの中で爆睡中の雛子ちゃん
たった一日ですが息子達にとってはもうウチの子だと思っていただけにとても辛かった様で私は慰めることしかできませんでした。
暫くして迷子ちゃんのお迎えが来ました。
ウチに来るまでお互い気付かなかった様ですがその高校生は何と長男の中学の時のクラスメイトだったのです。
迷子ちゃんはヒメちゃんと言う名前でラグドールだと言う事。
小柄な子なので子猫にも見える程でしたがもうすぐ10歳の立派な大人猫だった事。
ウチでは全く大丈夫でしたがてんかん持ちでよく発作が出ていたと言う事。
オシッコやウンチもトイレではせず何度教えてもお風呂でしていたと言う事。
そして何より驚いた事はヒメちゃんのお家から私の家までは4キロ近くあり交通量の多い幹線道路を二つ、川を一つ超えなければ辿り着けない場所だったのです。
ヒメちゃんは二週間前におばあちゃんの家から脱走しました。
そこからウチに辿り着くまでどうやって過ごしていたのか…本当に無事で良かったと思わずにはいられませんでした。
いよいよお別れの時が来てずっと泣いている息子をなだめながら寝ているヒメちゃんを抱っこしてお母さんに手渡しました。
小さなヒメちゃんの温もりが手から消えた瞬間何と私は泣いていました。
自分でも驚くほど涙がポロポロ溢れ「ヒメ、こんなに可愛いがって貰ってばあちゃんより○○さんの所にいた方がいいかもね〜あはは…」と気を使わす始末。
ヒメちゃんを乗せた車が見えなくなるまで見送った後私は嗚咽して泣きました。
子どもの前でこんなに泣いたのは小町を亡くした時以来ですが今の涙はその時のものとはもちろん違います。
ヒメちゃんの飼い主さんが見つかった安堵の涙でもありません。
この涙は大切な愛する者を手放した言いようの無い喪失感からくる涙でした。
散々泣いてガンガンする頭の中に浮んだ思いはとてもシンプルなものでした。
もう一度猫と暮らしたい。
もう一度あのピュアで暖かな温もりを感じたい。
そして私達家族は雛子ちゃんと運命の出会いを果たすのですが、運命の雛子ちゃんに引き合わせてくれたヒメちゃんも運命の猫ちゃんだったのだと思います。
ヒメちゃんありがとう。大好きよ。
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ふ〜ん、そんな事があったのね〜
雛子からもヒメちゃんにお礼言わなきゃ♡
オマケ
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仲良し過ぎて、何気にシンクロ
長々と書かせて頂いた日記を最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
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