
新築した親戚の家に遊びに行ったとき、南側に向いて大きく開いた窓から明るい光がいっぱいに差し込む居間でくつろぎながら、このソファの上に猫の一匹でも寝ていたらもっといいのにねなどと、父と話したことがあった。
家に猫がいるかいないかで、居心地のよさは全然違う。猫が別に何かをするわけでもないけれど、ただそこに寝ているだけで、部屋の空気はがらりと変わる。
猫好きの勝手な意見だと思われるかもしれないが、そう思ったその人自身、自分が「猫好き」であることに気づいていない可能性がある。そういう「猫好き予備軍」は、世の中に結構いると思う。私自身も自分が猫を飼うまでは、なかなか猫の魅力を知るきっかけに恵まれず、猫なんか可愛くない動物だと思っていた。それが今では、もう猫がいないと生きていけないくらい(と言ったら大げさかもしれないけれど)猫が好きだし、それに猫を愛している状態というのは、とても幸せである。
今は自分を「猫好き」だと思っていない人も、居間に一匹猫を置いてみたら、本当の「猫好き」な自分に気がつくかもしれない。新しい年は、潜在的な「猫好き」がもっともっと表面化して、多くの猫と人が、幸せになって欲しいと願う。
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