たくさん食べられるようになって、少しずつ体力がついてきました。
相変わらずむうたは居間で寝起きしています。
本当は一緒に寝てあげたいけど、私の部屋にはちまさんがいるので、一緒にするわけにはいきません。
むうたはいつもひとりでねんねです。
夜中、寂しいのか、居間からむうたの私を呼ぶ鳴き声が聞こえてきます。
ずっとずっと聞こえてきます。
今までひとりでも平気だったはずなのに、抱っこを覚えてからは、私と離れるのを極端に嫌う甘えんぼさんになっていました。
ですが、ここは心を鬼にして、なんとかひとりで寝てもらわないといけません。
むうたが呼ぶ度に居間に行けば、
「呼べは来てくれる」
と思わせてしまいますし、何度も私が起き出せば、ちまさんにもストレスを与えてしまうと考えたからです。
何と言っても先住猫のちまさんを優先しなければいけません。
そんな状態が何日か続いたある日。
朝、居間に入ると、
「ん…?なんかくさい」
むうた、こたつ布団の上にまさかの粗相。
今までトイレの失敗はした事がないむうた。
トイレマナーは完璧と言っていいほどだったのに。
「もしかして間に合わなかった?」
と思い、トイレをチェック。
「あれ?」
トイレはちゃんと使えています。
きちんとチッコ玉がトイレの中に。
「なんでや〜?」
とは思いつつも、たまたまかな?と思い、とりあえずこたつ布団の交換。
コインランドリーで洗わないと。
ですが、次の日もむうたはこたつ布団の上に粗相を。
相変わらず、トイレはちゃんと使えています。
「もしや、これはチッコテロでは?」
まずいと思いつつも、現行犯ではないので叱れません。
とりあえずこたつ布団交換。
そして、もちろん次の日も。
そして、むうたのチッコテロは夜だけでなく、私が出かけた時にも行われるように。
もう変えのこたつ布団がないよう。
コインランドリー、間に合わないよう。
でも、なぜ突然チッコテロを始めたのか、何か原因があるはず。
たまたまこたつ布団の上でして、気持ち良かったからかな?とも思いましたが、トイレはちゃんと使っている。
いつも、チッコテロが行われるのは、夜か私がいない時。ひとりぼっちの時。
夜中のむうたの私を必死で呼ぶ声。
「あ、これ分離不安だ」
飼い主と離れると不安になって、異常行動をするという、あれ。
むうた、ひとりで寂しかったんだ。
悪気はなく、ただ寂しかっただけなんだ。
「もっと一緒にいてよ〜」
「むうたのことひとりにしないでよ〜」
「ひとりぼっちはさみしいよ〜」
むうたの必死の訴えだったのです。

むうた、ごめんね。
気づいてあげられなくてごめんね。
悪いママだったね。
でも、夜は一緒に寝てあげられません。
なんとかひとりでも寝てもらわないと。
それからは、時間が許す限り一緒にいてあげる努力をしました。
夜はむうたが寝付くまで、横に添い寝してあげます。
むうたは顔を寄せて来て、私の鼻をペロペロっとなめて、そのまま鼻チョンしたまま眠ります。
そして、日中、首にタオルを巻いて私のにおいをつけ、夜寝る時にはむうたのそばに置いてあげます。
朝、むうたの様子を見に行くと、そのタオルをぎゅーっと抱いて寝ていました。

それから、むうたのチッコテロはピタリと止まりました。
良かった。
さみしい思いさせてたんだね。
そうだよね。
せっかく甘えられる相手ができたんだから、いっぱい甘えたいんだよね。
むうた、一生懸命訴えたんだよね。
これからは、出来るだけ一緒にいるからね。
抱っこもいっぱいしてあげるからね。
だから、安心しておやすみ、むうた。
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