
今年に入って急に、
姐さんに「行ってきます」と言うと、
「わにゃにゃ」などと返事してくれるようになった。
即座に返すこともあれば、
何度か呼びかけて後もあるが、100%返事してくれる。
それが嬉しくて、つい、
何回も声をかけてしまう。
ときにシャカシャカしてしまう。
姐さんからすれば「ウザいわの」な話だ。
姐さんは私をよく観察している。
起床の際、だいたい猫族は私の布団の周りに集合する。
枕元にいて、じっと私が起きだすのを待っていたり、
ナミのようにわんわん鳴いてアピールする子もいる。
けれども姐さんは、私が身体を起こすまでは布団の上にいる。
目が覚めることと、起床することは違う。
それを姐さんは知っていて、他の子たちのように無駄なことはしない。

だから、
わざわざ彼女が会いに来なくても、
私が彼女を探すことを知っている。
着替えを済ませて、玄関に行かずに2Fの洋間へ昇る。
いつもの場所に、いつもの大きなおにぎりシルエット。
「行ってきますよ姉さん」
「わにゃにゃ」
嬉しい一日は、こうしてはじまっていく
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