そしてもう12月。
相変わらずビスコたちはせっせとごはんを食べに来ます。
毎朝、毎晩、私が出て来るのを待っています。
これだけ毎日ごはんを運んでいるのに、ビスコはもちろん、仔猫たちも未だにさわらせてはくれません。
おそらくビスコが
「人間はこわい生き物だから近づいちゃダメだよ」
と教えているのでしょう。
それでも、成長期の仔猫たちの好奇心は抑え込むことができず、じゃらしてやると飛びついてくるぐらいには。
元気にすくすく育っている姿を見て、癒される毎日。
そろそろ夜は寒くなってきます。
仔猫たちには初めての冬です。
大丈夫かな?
ちゃんと冬こせるかな?
もううちに引っ越してくればいいのに。
私はささやかな期待を込めて、ガレージにビスコたちのスペースを作ることに。
まずはプチプチと保温シート、使ってない毛布。その上に古いダイニングテーブル。
テーブルの下に毛布を入れた発泡スチロールの箱。段ボールの箱。猫ハウス2個。
そして風が入らないまうにテーブルの周りを段ボールで囲って出来上がり。
使ってくれるかどうかはわかりませんが、寒くなってきたら使ってくれるかも。
ビスコスペースが使われないまま、何週間かが過ぎた頃、2階の窓から外を見ていると、ひとりでお散歩中のむうたの姿が。
「ん?むうた?ひとりでお外なんて珍しい。寒いのにどこ行く気?」

むうたは、地面をふんふんしながらトコトコお散歩中。
「あれ?あの方向は…。まさか」
むうたが向かっている方向にはビスコファミリーの寝ぐらが。
むうた、間違いなくビスコたちのにおいを辿っているのです。
そうしている間にも、むうたはビスコたちが寝ぐらにしている家の前に。
そして…
あ、入っちゃった…
入っちゃったじゃないよ。
ビスコたちがいるのに。
しかも、民家。
ひとんちだよ。
しかも、その家の住人は、自分の家の物置きに猫が住み着いていることに気づいてない。
そして、その家の住人は猫があまり好きではない。
「まずい」
むうたが勝手に入っちゃったのもまずいけど、
もしもビスコたちが騒いで、家の住人に見つかったら、捕まって保健所に連れて行かれる可能性も。
慌ててビスコたちが寝ぐらにしている家に。
「うちの猫が物置きに入っちゃったみたいなんで、連れて帰らせてください」
と断ってから、むうたが入って行った物置きの中に。
当たり前ですが、むうたいました。
そして、ビスコたちも。
むうたという突然のちん入者にパニック状態のビスコたち。
「ちょっ!なに、あんたっ?」
「お母さん、なんか大きいの来たよ」
「お母さん、人間も来た」
「お母さん、こわいよ」
「お母さん、にげようよ」
的なことに…Σ(゚д゚lll)
ごめんね〜。
すぐ連れて帰るからね〜。
ビスコ、悪かったね〜。
と平謝りに謝って、なんとかむうた回収。
ふうε-(´∀`; )
こりゃ、むうた。
ダメだよ、勝手にひとんち行っちゃ。
ビスコたち、ビックリしてたでしょ。
めっ!( *`ω´)
むうたはビスコたちがごはんを食べに来ていたのは、以前から知っていました。
でも、いつもおうちの中からこっそり見てただけ。
でも、本当はビスコたちと友達になりたかったのかな。
こっそりビスコをストーキングするむうた
わかりにくいですが、上部の白いのがむうたです(^^;

でも、ビスコは子育てに一生懸命で、むうたを近寄らせてくれません。
残念だけど、今はムリだよ、むうた。
子どもたちが大きくなるまで待とうね。
そう言い聞かせて、むうたはしぶしぶビスコたちの寝ぐらに行くのを諦めました。
その時は、むうたを連れ帰って、無事騒ぎが収まったと思っていたのですが、実はこのむうたのちん入が数日後、思わぬ結果を招くことになるのです:(;゙゚'ω゚'):
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