昨年の冬に預かっていた預かり猫の一匹です。前に日記にも書いた子です。
名前はライです。
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ライは推定10歳ぐらい。
ほかの猫をケガをさせるとのことで、何年かはケージ飼いされていました。
私はライを預かりすぐにケージから出しフリーにしました。
それはおそらくライはこのままウチにいると思ったからです。
前の飼い主さんも手を焼いていたライですから、また前の家に戻ればケージ飼いになると思いました。
ウチへ来てから当然ですが、ライが本性を出してくるとウチの猫たちとケンカになりました。
毎日家に帰ると何かしらあった空気感の我が家の猫たち。
そのうちライが一緒の部屋にいると怖がる子も出て来ました。
この3ヶ月、私や主人はライの行動を注意しながら対応していました。
そこでわかったのは、ライは空腹時にイライラすること。
誰かれ構わずケンカはしないということ。
わりと高齢の猫なら落ち着いていられること。
人のことは好きではなく一人でいるのが好きだということ。
これぐらいのことしかわかりませんでしたが、わかったことには対応していきました。
そして、ライには私の声かけのときにはケンカを止めれるように、ケンカのときは厳しい口調で
「ライ!!!」と呼ぶようにしていきました。
毎日毎日、試行錯誤の日々でした。
ライを迎えるとき、私は落ち着けるように2階の廊下スペースに猫タワーを購入しました。
落ち着けるよう穴ぐらがあるタワーです。
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そして、私はライのご飯の回数を増やし、イライラする前にご飯を出したり、ケンカしそうな時は、する前に声かけをしたり撫でたりと落ち着かせました。
我が家の猫たちもライとの距離感を掴み、ケンカをする回数も減っていき、今ではライが同じ部屋にいても落ち着いて生活できるようになりました。
ライは基本的に一人が好きなので、彼のご飯はみんなと別の所であげます。
でも、そんなライのことを解っているのに、我が家の猫のリーダーのミーはお構いなし。
ライが唸ってもライのご飯を最初から一緒に食べていました。
ライも初めは唸っていましたが、今は普通に一緒に食べています。
我が家はたくさんの猫がいて、本来の猫の生活ではないですが猫たちに認められているリーダーが存在し、それがミーなのです。
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ミーももう16歳を超えましたが、次のリーダーになれる猫がいません。
ミーは、どんな猫が来てもケンカせず、また相手からも何もされず。
とても不思議な猫です。
今のライの生活は他の猫と並んで座ることができるようになりました。
猫団子には加わりません。
相変わらず一定の距離感はあると思いますが、それなりに我が家の猫たちとの関係を築いたようです。
一番左がライです。
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まだまだ安心しきれない部分はありますが、少しは前進したのかなぁと思います。
一部の猫だけが我慢したりする生活は飼い主は楽かもしれませんが、その特定の猫の問題点を飼い主が少しでも把握していければ、猫より人が大変でも猫にとってはいい毎日になれるかもしれません。
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