有名な句ですが、わたしはよく知らないのでGoogle先生に聞いてみました。
芭蕉翁の句なんですね。長良川の鵜飼の様子を詠んだ句だそうです。
「篝火をたいてにぎやかに行われる鵜飼はまことに趣深い。だが鵜飼が終わり、篝火が消えて鵜舟が去ってしまうとたまらなく悲しい気持ちになってしまう」
このような意味だそうです。
なぜ急にこの句を思い出したのか。
それは昨日のブッコさんの行動にあります。
昨日、ヒーターの温風がほどよくあたるこたつ布団の上でまぁるくなって眠るブッコさんがいました。

そっと撫でるとブッコさんは態勢を変え、ヘソ天になりました。この家で安心して私たちを信頼している証のヘソ天。
わたしはちょっと嬉しくなって、可愛いなぁ、とその寝顔を見ながら至福の時を過ごしていました。

とそこにガラガラッと玄関の戸が開く音。お客様がいらしたのです。
するとブッコさんはぱっちりと目を覚まし、続いて「こんにちはー」とお客様の声がするや否や、ぱっと身を翻してこたつの中に隠れてしまいました。
わたしはその変わり身の速さに思わずぷっと吹き出しそうになりながら、お客様の応対をしました。
ですが後になって考えてみると、ブッコさんはそれだけ知らないひとが怖いんだ、ということに気づき、なにか切ないような気持ちになったのです。過去によほど怖い目にあったのでしょうか。今となってはわからないことです。
でもこの家では、誰も傷つけないよ、傷つけさせないよ、と思った出来事でした。
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