両方とも仕事を辞めて、愛知県に飛ぶと言う話の続きですが…
ビーチボーイズを見て決めたって言うのが、コレ、本当に僕らしいんですよねぇ。すぐ影響されるといいますか。
良く言えば、良いものはすぐに取り入れる。
悪く言えば、ホームラン級のバカなんでしょうねぇ。゚(・´Д`・)゚。
そして、緻密な計算ではなく、簡単な計算をしてすぐに行動を取るんですよねぇ。
狂った部分は現地で修正していき、最終的に帳尻を合わせるぜ!みたいな。
この行動力の高さは実は子供が見ていたポケモンのアニメから来ているんですねぇ。
ポケモンの映画を子供と観に行った時、サトシという主人公が「今日出来る事は今日のうちに終わらせる主義だ!」って言ったのですが、この言葉に影響を受けたんですよねぇ(笑)
映画のサトシは確か夜中に行動をしてましたが、僕はそこまでバカ?ではなく、最低睡眠時間、お風呂、ご飯と必要な時間を逆算して、余った時間を行動力に変えるやり方です。
仕事を請ける前の現場は現地を見る事は少なく、㎡数と図面と工賃と施工期限で大体の計算を立てて請けるんですね。ある程度スピード感がないと、ヨソに仕事を取られる為、…パパっと頭の中で計算して…多分、合うと思う…って感じたら、ありがとうございます。よろしくお願いします。みたいな感じで返事をしていました。
で、現場に入ると大体上手くいかないんですよね〜。
緻密に計算しても、いざ現地現物を確認すると予定外の事が起きるんですよね。
簡単な計算では、うおおー!マジっすか?って事がほとんどでした。
で、そんなスピード感のあるやり方に慣れていた僕は、結構簡単に愛知県入りにゴーサインを出します。
嫁さんと子供とは工事を辞めてからチョイチョイ遊びに行ってたので、え?またどっかに行くんかーい!って感じでした。
特に持ち家のマンションは僕が本格リフォームに乗り出して、毎日コツコツ進めていたのですが、その途中で止まってしまうことになる。
土間、壁、天井をはがした状態で旅に出るという不届き者に家族は呆れる(;-_-) =3 フゥ
ようやく落ち着いたと思ってたら、また勝手な事を言い出した…
絶対に許さん!と嫁は言う。
…ただ、僕の本当にやりたい事を見つけたって言う気持ちには理由があった。
今まで、家族には色々迷惑をかけてきた。
特に嫁さんには本当に迷惑をかけた。
嫁さんが専門学校に通ってる時に子供が産まれて、専門学校辞めたり、そんな年齢で子育てなので、若い頃ろくに遊べず、かと言って歳を重ねてからも仕事柄、放浪しているので特に遊べずなど色々。
嫁さんは料理経験が豊富で、いつか居酒屋をやりたいと言っていた。
起業するとなると、今、手持ちのお金でもやれない事はないけど、失敗した時を計算に入れると、何歳で失敗するのか?その時に働いたとしていくら稼げるのか?と言う悪い方を計算しないといけない。
じゃあ、後幾らが必要で、赤字のデッドラインは幾らになったら店を手放して、残りのお金+少し安目の賃金で働いて普通に生きていけるのか。
そして弾き出した額。それを6年で稼いでくると僕は言った。
当時40歳。年齢にすると僕は46歳って事になる。
夜だけ仕事して、二人合わせて手取り30万ある位でいいんじゃない?小さな夢だった。
嫁も今までこんなデンジャラスな僕について来た人なので、とっても我慢強く、心根が強い人なのである。
よし、行ってこい。
ただ、帰ってきたら家は都度なんとかしろとの事。
マカチトケ!カーチャン!!ヽ(。>▽<。)ノ
一般家庭では少し考えられない光景なのでしょうが愛知県へ出発。
そして、僕には嫁さんには隠したもう一つのやりたい事があった。
——未完の歌達を完成さしてあげる事——
プロになるとか、そんな事はこの年齢では考えていない。ただ、嫁さんは元々僕の歌に期待してたファンの一人。嫁さんに作った歌は何曲かある。
それをCDにして時間をかけても良いので結婚記念日にプレゼントしたい。ただそれだけ。
そして、愛知県に行ってから毎週休みになるとカラオケボックスに行って練習する事になる。
が、以前白ネコさんの最後でお話しした通り全く上達しない。
…そして、この寮に住んで8ヶ月後、白ネコさんと僕は運命的に出会った。
僕は彼が色んな病気を抱えているのをネットなどで見かけて何となくわかっていた。耳ダニ、鼻カビ、寄生虫もいるかも知れない。
だから、全く上達もしない歌にお金と時間を使うなら白ネコさんにつぎ込んだ方が良い。
そう思って歌をやめる決心をつけた。
そして、その日、白ネコさんは死んでしまった。
彼が居なくなり亡くなった道路の上、彼が横たわっていた場所で僕も寝転んで夜空を見上げた。
そう、テレビドラマのアンフェアの篠原涼子の真似です。
テレビドラマのように、彼の最後の心理は僕にはわからない。
真夜中の車一つ通らない田舎道の夜空に問うた。
…君は最期。この場所で薄れゆく意識の中、天を仰いで何を思ったのか…
楽しい思い出はあったのだろうか?
その楽しい思い出の中に、僕の姿があるのならば、僕は本当に幸せものだと思う。
もう少し時があれば、きっと上手く行ってたはずなんだ。なんでこうなったんだ?
20分くらい泣きながら夜空を見上げていたら、心の中にJust walk awayが流れてきた。
…すごいよな…歌詞は僕の置かれている状況と全く違うのに、心を震えさせる歌唱力があの歌にはある。
僕にはそんな実力はない。などと考えていると、君のいない世界の4小節が心の中に鳴り響く。
…いや、白ネコさん。おいらには無理だわ。散々練習はしたんだ。少しも上達しないんだ。だから、あの日辞めたんだ…
それでも、ずっと心の中で鳴り響く。
…散々は…やってないか…
休みの日にチョイチョイとカラオケ行っただけに過ぎない…毎日、死ぬ気でやれば今からでもやれるんか?…君はおいらをこの道にどうしても戻したいのか?ならば、おいらはやる!名もなき猫ではない!この世界で君の存在を証明してやる!死ぬ気でやってやる!!この命は君にくれてやる!!と誓いました。
そして嫁さんに、ゴメン、白ネコさんの歌ができた。この歌をメジャーで歌う。だから、お店の話はかなり先になりそうって言った。
嫁さんは、店はもういい。今ある貯金を崩すのは許さんけど、必要な分を引いて残った金は全部白ネコさんの為に使いと言った。
…歌に使えと言わなかった。白ネコさんの為に使えと言った。同じ意味だけどニュアンスが違う。嫁さんは見たことのない白ネコさんを家族として見ていた。
そして、ここの契約が終了して、愛知県の別の場所へ再就職した。
以前いた自動車関係の会社とは別のグループの自動車関係の仕事。
2017年12月の事。
土曜日出勤、残業2.25時間が毎度ある会社で疲れて歌の練習もクリエイター活動もできないでいた。
2018年3月。1回目の契約更新の話が来て誰にも言わず悩んでいた。
電話で嫁さんとその話をした。
最近、白ネコさんとの秘密特訓に行ったとか聞いてないけど(僕は歌の練習の事をこう呼んでいる)ちゃんとやってる?と聞いてきた。
実は、仕事がかなりハードで全然出来てないねん…と言った。
嫁さんは即座に、そことは更新せず別の場所を探せと…
本当にありがとう。察してくれた。
今度は残業が少なくて仕事がキツくて有名な、世界一の自動車会社に挑戦するわ。
そこなら、残業も少なくてそこそこ稼げるし、歌に時間を使える。そう言いました。
因みに、白ネコさんと出会ったのは、そのグループ会社。ここも、そこそこ残業が長かったんです。゚(・´Д`・)゚。
ともあれ、こんな感じで今回の仕事は辞めました。
読んで下さった皆様、長々と書いてすいません(´・ω・`)
全部、白ネコさんに繋がっているんですよねぇ。
僕は絶対に負けないんだから!
因みに今はリフォーム完了しています。この部屋は(笑)他の部屋が残っています。゚(・´Д`・)゚。
トララがオヤジ座りしています(=゚ω゚)ノニャーン♪
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