
我が家はY字路の丁度又の部分に建っており、
そばに居酒屋やスーパーがあるため、田舎にしては近所の往来が激しい。
その様子を姐さんは、昼夜問わず2Fの窓からよく眺めている。
飽きもせず、よくやるものだと思う私も、
飽きもせず、そんな姐さんの姿をそばで眺め話しかける。
熱しやすく冷めやすい性質の私が、よくもまぁと驚く。
猫族は不思議な魅力に溢れている。

人生には色んな選択肢がある。
気づかず選んだそれが、その後どのようなシナリオを描くのか、
それは分からない。ただ、その選択に自信のない私は、
いつか痛い目に遭うんじゃないか?とヒヤヒヤしている。
それでも私は姐さんたちに会った。
無限にすら感じる様々な私の可能性(だったもの)の、一つの結晶である。
どうやら私の選択は、間違いではなかったようだ。
これから見る、どんな夢の終わりにも、
彼女がそばにいてくれる。(たとえどんな結末を迎えようとも)
それが私にどれほど自信と勇気を与えてくれているか、
当の彼女は知らないだろう。

どうやら孵った燕の雛の声を追いかけて、
ぐるぐる頭を回す彼女の姿に、夢中な瞳に、
人生の不思議を噛みしめた。
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