最期の日。
早朝にこましゃんの呼吸がゆっくりになった気がして、
もう秒読みかなと思い夫をリビングに呼んで3人で寝ました。
幸いそれは勘違いで、
むしろこましゃんには少し楽な時間だったかもしれません。

昼には呼吸はとても浅く1分/100回越え、少しむせる事もありました。
常に何処かしらピクピクしていましたが、
発作と呼ぶような痙攣はなかったと思います。
なのでこの日、注射は打ちませんでした。
ひっくり返すとピクピクが大きく数秒軽く引きつけを起こしていました。
………もしかしたらピクピクしたり、引きつけを起こした時点で
注射を打った方が楽だったかも知れませんが、
未だにどうするのが良かったかわかりません。
オムツはやめました。
痩せて常に横漏れしていて、オムツしない方が汚れにくいと分かりました。
下に吸水性の良いペットシーツも敷いていたし、
動けないならオムツの意味はほぼ無いです。
お漏らしの跡がキラキラと結晶化していました。
お尻を拭く事、寝返りを打たせてあげるくらいしかやる事もなく、
固まったままの姿勢は辛かろうとしか考えず几帳面にタイマーをかけてお世話していました。
いつのまにかお世話にだけ頭がいってしまっていたのです。
夕方、お尻を拭いていると
こましゃんはシッポでイヤイヤしました。
その反応が嬉しくて
「こましゃんイヤなの〜。でも拭かないとお尻気持ち悪いでしょ〜〜?」
と笑いながらお世話しました。
ずっと泣いていた中、唯一ホッコリした瞬間でした。
後になって後悔するとは知りもせず………。
21:30
こましゃんの手を握りながらうたた寝していてタイマーで起き、
オシッコで漏れたお尻をせっせと拭きました。
こましゃんはその刺激でピクピク。
今までと同じ様子だったので気も留めず
寝返りを打たせようと支え上げひっくり返そうとしたとき
ビビビ!とひきつけを起こし苦しそうに嘔吐きました。
突然首に力が入ったのでビックリして吐くのかな?大きな痙攣がくるのかな?と
思いました。
が、
そのまま息を全て吐き、声もなくガクリと力が抜けました。
信じられないほどグニョグニョでした。
21:50
私はこましゃんの名前を何度も叫び泣き喚きました。
夫は仕事だったのでメールして電話をもらい
「病院に電話してみる?」
と言われて、拒否しました。
ここで生き返らないのならもうそっとしてあげたかった。
でももしまだ心臓が動いてたら…と遅れて思い
胸に耳を当てたけど聞こえるのは自分の心臓の音でした。
気が付けば服ににこましゃんの大量のおしっこがキラキラと浸みていました。
こましゃんをゆっくり寝かせてあげなきゃと泣きながら最後のお世話を始めました。
今まで閉じなかった瞼を2~3度閉じさせたらちゃんと閉じてくれて、
とても安らかな寝顔になりました。
不思議と涙が止まり、集中して身体をくまなく拭き爪を切りました。
目薬のせいでなかなか取れなかった目ヤニもきれいに取れ、体液はまったく出ませんでした。
翌日
疲れ果て安らかに眠るこましゃんの周りに
沢山のお花を敷き詰めて
お顔の傍に猫草の束を置き、手紙も添えました。
よく遊んだおもちゃと長い間一緒に居させたねずみのぬいぐるみ、ご飯とオヤツも置いて
夜に頼んだ火葬のお見送りまでの時間を家族3人で過ごしました。
お見送りの時、
猫友さんに教わった
「挨拶のように頭と頭をつけて、一つ約束事をする」
をしました。
ねずみのぬいぐるみと首輪を忘れ形見にして
こましゃんの身体を旅立たせました。

――――――最期の最期までおりこうさんでした。
そんなおりこうさんが、
力を振り絞って尻尾でイヤイヤしたのに
なぜ気持ちを汲んでやれなかったんだろう
あの日の朝、もう秒読みかななんて思ったはずなのに
そっと静かに見守る事ができなかったんだろう
なぜ昨日のような明日の朝が来ると思い込んでお世話したんだろう
この悔いはもう二度と繰り返したくありません。
最期までお世話する事に責任を持つという意味。
やっぱり自覚しきれていなかったんだろうな…。
未熟な私はこましゃんから沢山の事を学ばせてもらいました。
本当にこましゃんは私の元に舞い降りた天使です。

ながくなが~~~くなってしまい失礼しました💦
最後まで読んで下さりありがとうございました。
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