大学を卒業し、四国の田舎から初めて東京の就職先の面接に行った時のこと、お昼、飯田橋駅近くの中華レストランで四川風麻婆豆腐をいただきました。その時の味が今でも心に深く残っています。家でいただく麻婆豆腐は美味しくないというのが本音!できればそれを選びたくなかったのですが、四川風という言葉に惹かれそれを注文しました。でも、以外や以外!口に含んだときの旨味感はなんともいえませんでした!
その時の料理の写真が下のものです。
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cookpadオレンジページ「晩ごはん献立」のなかの定番メニュー、人気の味でハナマル献立のひとつ麻婆豆腐のレシピをご紹介いたします。
料理名は、本格辛うま 四川風「俺の麻婆豆腐」です。何度も中国に通って編み出した、本格レシピとのコメントがありました・・・・
山椒のピリッとした辛みの中に、甜麺醤のコクがあり、まさに「辛うま」Goodでした!
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材料・2人分
・絹ごし豆腐・・・・1丁(300g)
・豚ひき肉・・・・・・100g
・ねぎのみじん切り・・・0.5本
・にんにくみじん切り・・・2かけ分
・しょうがのみじんぎり・・・少々 ・一味唐辛子・・・適宜
豆腐「さとの雪」は北海道産の大豆「とよまさり」を100%使用しています。甘さがあり、口に含んだときの香りが他とは違います。絹ごしでも木綿でもここのメーカーでしたらどちらでもOKです!
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<A>
・四川風豆板醤、甜麺醤、醤油、オイスターソース・・・各大さじ0.5
・紹興酒・・・大さじ1.5 ・粉山椒・・・適宜
・ごま油・・・大さじ1.5 ・中華スープの素・・・大さじ0.5
<水溶きかたくり粉>
・かたくり粉・・・大さじ1 ・水・・・大さじ1
豆板醤は四川風がベスト、なければ一味唐辛子を多めに加えてください。甜麺醤がなければ
味噌でも構いません。中華スープの素は「創美のシャンタン」がお薦めです。
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作り方
1. Aを合わせる。片栗粉は水大さじ1で溶く。フライパンをよく熱してごま油を入れ、ねぎ、にんにく、ショウガ、一味唐辛子を加えて中火で炒める。香りが立ってきたら、ひき肉を加え、炒め合わせる。
2. ひき肉がぼろぼろになったらAを加えて混ぜ、水150cc、中華スープの素、紹興酒、粉山椒少々加える。豆腐を好みの大きさに角切りにして加え、一煮立ちさせる。
3. 5分程煮て、豆腐がしっかりと温まったら、水溶き片栗粉をもう一度混ぜて加え、とろみをつける。器に盛り、あれば万能ねぎ、好みで粉山椒をふる。
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健康によい食材
食材の豆腐、甜麺醤の味噌は多種多様な大豆製品の一つで、高タンパク、低カロリーな健康食品です。大豆にはタンパク質、イソフラボン、カリウム、レシチン、カルシウムが含まれています。
欧米の女性に比べ日本の女性は更年期障害は比較的浅く、骨粗鬆症が少ないといわれています。その大きな理由に大豆イソフラボンの摂取があげられます。イソフラボンは女性ホルモンのエストラゲンと似た作用があるからです。大豆イソフラボンは、抗酸化作用を持つポリフェノールの一種で長寿には欠かせないもののひとつです。また大豆はがん抑制効果のある食品の中でにんにく、キャベツと並んでトップクラスの健康食材です。それを主成分とした豆腐、二丁食べれば乳ガンや前立腺ガンを8割がた予防できると言われています。「豆腐2丁」毎日食べるのは大変ですが、納豆や味噌、醤油、豆乳、枝豆などの大豆製品でも同じ効果があります。
粉山椒や豆板醤の原材料である唐辛子、パプリカなどの香辛料は抗AGE作用、抗酸化作用を持っていて躰の糖化や酸化を防止してくれます。またショウガのみじん切りとあわせて摂ることにより人の体温を上げ、免疫力をアップさせます。その結果ガンを含めあらゆる病気にかかりにくくなります。
にんにくは古代エジプトのピラミッド建設の際、重労働者に対する栄養補給のために活用された食材です。スタミナ源の他に臭い成分のアリシンには代謝の賦活作用があります。この作用が免疫力強化、疲労回復に効果を発揮します。きざんでごま油で炒めればさらにパワーアップします。また豊富なカリウム、ビタミンB群もミネラルバランスを改善して代謝を向上させます。
ショウガやニンニク、ねぎのみじん切りを炒める際に使うゴマ油は、原料のゴマにあるゴマリグナンによって強力な抗酸化力を発揮します。ゴマ油はオメガ6系に分類されますが、オレイン酸もリノール酸もほぼ同量含み、ビタミンEも豊富なことから、オリーブ油と同じような作用を持ちます。ゴマ油の特徴的な効果に発がん抑制があります。そのほか冷え性防止と肌の水分・油分や弾力を取り戻す美肌効果があります。
このように四川風麻婆豆腐に用いられる食材はどれもこれも薬膳効果があり、長寿のためには欠かせない料理のひとつと言えます。中国に「医食同源」という言葉が古くからあります。体によい食材を日常的に食べ、健康を保てば特に医者や薬やなど必要としないという考えですが・・・・
この料理が読者のお気に入りの一つになれば幸いです
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