当時、吾輩は奥様と結婚直後…
前職場をパワハラにより退職した(吾輩がそんな職場辞めて嫁に来てくれと頼んで辞めさせた)
奥様に専業主婦になってもらい二人で生活をはじめて数ヶ月が経った頃のお話
その日は連日の猛暑ヨロシク朝からギンギンの太陽に照らされながら吾輩はとある工場にいました
本来は休日だったのですが取引先の仲の良い社長さんから
社長「従業員が急病で人手が足りないバイト代弾むから手伝ってくれん❓」
とのヘルプ要請…普段からお世話になってる社長さんの頼みに二つ返事で了承し工場へ機械設置の現場作業をお手伝いに来ていたのです
汗をかきながら作業を進めていると何処からか小さな小さな声が聞こえます
「ニャーっ‼️ニャーっ‼️」と力強く鳴く子猫の声に
何処から聞こえるのか❓辺りを探してみたのですが見当たらない…
鳴き声はだんだん「ニー…ニー…」と小さく弱くなり
しまいには「ニ⤵︎」と擦れた声になっていきました…
照りつける日射し…上がり続ける気温…今にも消え入りそうな鳴き声…
流石にヤバいと作業を中断して探す、探す、探す…
ダンボールの中…山積みの廃材の中…部品に被せたブルーシートを捲ると…
いました❗️
小さい小さい仔猫…目も開いてない…
「そこに居たんだ❗️」
声をかけられ振り返ると工場の方が…
吾輩「探されてたんですか❓」
工員「ずっと鳴き声聞こえてたからね〜」
吾輩「じゃあ…どうぞ」
工員「はい❓」
仔猫を渡そうとする吾輩に困惑する工員…
❓❓❓
吾輩「いや💦この仔を探されてたんでしょ❓」
工員「うん鳴き声してたからね」
吾輩「ですからどうぞ」
工員「イヤイヤ💦うちでは飼えないよ💦ただ鳴き声が気になってただけだから」
あぁ〜そういう事ですか💦
その工員さんの話によると
「よく見かけてた野良猫が子供を産んだ」
「母猫は数日前に車に轢かれて…」
「鳴き声は聞こえど発見できず」
「心配はしてたけど飼える人もいない」
「かるろすさん発見したんだから何とかしてね」
と↑の事…
吾輩…特に猫が好きってわけではなく(当時)ペットを飼う気もなかったので住んでるところも普通のコーポ…
しかし…奥様は無類の猫好き…子供の頃は常に猫が家にいる生活…
吾輩と結婚しても「猫❗️猫飼いたい❗️」と事あるごとに言っていました…
なにより…目の前で消え入りそうな生命を放っておけず
気づいたらコーポの管理会社に電話してました…
吾輩「コーポ◯◯のかるろすですが質問よかですか❓」
管理「なんなりと」
吾輩「ペット禁止だっけ❓」
管理「基本的には禁止です」
吾輩「そうなんorz」
管理「ですが❗️小動物くらいならOKですよ」
吾輩「小動物❓」
管理「ハムスターとかウサギとか」
吾輩「猫は❓」
管理「OKです」
吾輩「マジΣ(´Д` )❓」
管理「ぶっちゃけ2部屋程の方が既に飼われてます笑」
吾輩「オーナーさん怒らない❓」
管理「確認了承済みです❗️キチンと事前に連絡いただければ良いですよ」
吾輩「仔猫を見つけてね」
管理「飼われます❓」
吾輩「奥様に相談してまた連絡します(´Д` )」
管理「らじゃ^_^」
よし…とりあえず住居は問題なかったので一安心…
奥様にメールで報告だ❗️
吾輩「何してる❓」
奥様「エアコンとお友達❤️」
吾輩「お母さんになる勇気はある❓」
奥様「子供ほしいの❓今夜頑張る❓」
吾輩「違う💦この仔の」

奥様「なる❗️なるなる❗️その仔どうしたの❓目も開いてないやん💦母猫は❓ペット可だっけ❓お仕事お手伝い終わったの❓現場どこだっけ❓」
怒涛の質問の嵐…
事のあらましと工場の場所(幸い我が家から車で数分のところだった)を教えると…
10分もしないうちにやって来ました…
スッピンで笑
吾輩「奥様…嬉しくて慌てるのはわかるけど何も持たずに原付でやって来てどうするの❓」
奥様「Σ(´Д` )ハッ❗️」
吾輩「とりあえず義妹(車持ち近所住み)に連絡して一緒に出直しなさい」
奥様「でも…急がないと危ないよ…」
確かに鳴き疲れと空腹と暑さからかグッタリしてる仔猫…
吾輩「社長〜すんませんm(_ _)mちょっと抜けて良いですか❓」
社長「オゥ❗️仔猫ちゃん助けてやってくれ❗️」
あとで知ったのですがこの社長さんも猫好き…
お手伝いを抜けて近くの動物病院へ…
仔猫の診察中は奥様に任せて吾輩は必要になりそうな物を買い出して再度病院へ…
鯖虎♂体重約100g…生後約1週間〜2週間…
脱水症状と栄養失調気味の診断…
Dr.「正直助かるか微妙です…」
点滴をしてもらいミルクのあげ方とか色々と教えてもらい帰宅…
吾輩「奥様…とりあえず吾輩はお手伝いに戻るけど…何かあったらすぐ連絡❗️即病院❗️お願いしますm(_ _)m」
奥様「らじゃ(*´Д`*)」
もう吾輩を見てすらくれません…
吾輩は現場工場に戻りお手伝い…夕方作業が終わるまで気が気じゃなかったです…
帰宅後に仔猫の様子を伺うと…
寝・て・る❤️
カワエェぇ(*´Д`*)❤️
奥様「とりあえず呼吸も体温も安定してます(´Д` )❗️」
吾輩「大丈夫そう❓」
奥様「ミルクをスポイドで上手く飲ませられませんorz」
病院ではスポイドって言われたけど難しいorz
ペットショップに電話して聞いたら「哺乳瓶がありますよ〜」との事…
哺乳瓶買って来て飲ませてみたら何とか上手に飲んでくれて一安心…
奥様「名前…名前つけてあげなきゃ❗️」
吾輩「奥様つけて良いよ〜」
奥様「名付けはパパの仕事と決まってます❗️パパよろしく❗️」
この時…はじめてパパと呼ばれました…
まだ目も開かず…家族をなくし…Dr.にも厳しいて言われ…怖くて鳴きながらそれでも一生懸命に生きようとしている小さなおでこにMのマークがついた鯖虎の男の子…
吾輩「おでこのMマークが卵のシールみたいだね笑」
奥様「トレードマークやね笑」
吾輩「今は小さいけどせめてMサイズには成長してほしいね」
奥様「頑張って生きてほしい」
吾輩「よし❗️この仔は今日から「たまご❗️」たまご君に決定❗️」
奥様「…」パパに名付け任せて失敗したorz
新しく我が家の一員となったたまご君…
最初は「オシッコがでない❗️」→病院へ
「ウンチをしない❗️」→病院へ
と毎日バタバタ病院と家の往復…
夜中も起きたらミルク❗️何度もミルク❗️
奥様の献身的な子育てで少しずつ成長し…

目も開いてDr.から「健康的になりましたね〜」とお墨付きもいただけるようになりました(*´Д`*)
吾輩…はじめての子育てがたまご君…
たまご君を家族に迎えてから色々あったけど後に猫家族も増え今月には新しい家族を迎えることもできました…
たまご君は吾輩に猫の可愛さを教えてくれた掛け替えのない家族となりました
今思い出しても大変だったけど我が家に来てくれて感謝してます
ありがとうたまご君(*´Д`*)
たまご君…
Mサイズにはなってほしかったけどね…
LLサイズになれとは…言ってません笑
現「罪」のたまご君…

まぁふくふくで可愛いんですけどね〜(*´Д`*)❤️
生命を救われた恩なのかたまご君は吾輩にベタベタ甘えます(普段はツンデレニャンニャンですが)

小梅「たまご兄ちゃんにも可愛い時があったのね〜笑」
たまご「うっさい黙れ…」

たまご、そぼろ、小梅「かるろす家で何とか義兄妹仲良くやれてます」
P.S.
たまご君の体調やらなんやらバタバタしてたので管理会社に連絡したのは2週間後になってしまい
管理「もう飼わないのかと思ってましたよ笑」と笑われたのも良い想い出です
件の社長さんからは毎年この時期に猫グッズのお中元が届きます笑
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