最後の夏が終わった（猫話無し）

2018年7月26日(木) 298 / 4

日向のかあちゃんです♪

今日はうちの「にいちゃん」のお話し。

ただ今、絶賛反抗期中のうちのにいちゃん。

口を開けば
「ウザいねん」
「はあ？部屋入ってくんな」と、定番のお言葉。

そのくせ、機嫌のいい時はやたらとニコニコ。
まぁ、そんな時はだいたい何か欲しいものがある時っていうのがわかりやすい。

先日、部活最後の夏の大会があった。

にいちゃんはレギュラーの座は獲得出来ず、ベンチ待機。ほんの少しだけ交代メンバーとして試合に出る事が出来た。

目立った活躍は出来なかったけど、チームは決勝まで進出。

ただ、運命をかけた決勝戦では惜しくも敗退。
レギュラーの子の何人かがその場で泣き崩れた。観戦していた私達保護者も涙。

ベンチのにいちゃんは淡々とした表情をしていたけど、戻ってきたレギュラーメンバーを迎え入れながら一緒に泣いていた。

表彰式が終わり、後片付けの時、率先して椅子運びをするにいちゃんを見つけた。

何度も往復して黙々と運び続けるその姿は、なんだかとても誇らしかった。

これで最後の夏が終わった。

練習が嫌になったり、友達関係で悩んだ事もあって辞めたいって何度も挫けたけど、それでも周りの協力もあってなんとか3年間続ける事が出来た。

実は、うちのにいちゃんは発達障がいがある。

若干の知能の遅れもあり、コミュニケーションが苦手で人の目を見て話す事が出来ない。

見た目にはわかりにくいので周囲の理解を得る事が難しく、人が普通に出来る事が彼にはとても困難。

そんなにいちゃんが、よりによって「サッカーやりたい」って言い出したのが小学生の時。
コミュニケーションがより必要なチームプレイのスポーツをやりたいと言った時は、正直すぐにでも辞めてしまうと思ってた。

でも、続けられた。
友達も出来た。

色々苦労もしたし、華々しい活躍が出来たわけでも無いけれど、それでも良く頑張ったと思う。

遅れてやってきた反抗期は時にとても激しく、「ウチだけ台風が吹き荒れる」みたいな事もあって、ついつい嫌なところしか見えなくなりがち。だけど、純粋で本当は優しい。

モフ達にかける愛情は溢れているので、ワンコのたけるはにいちゃん大歓迎だけど、日向はにいちゃんには少し手厳しい時もある。

この先、また新たな環境で続けていくかはわからないけど、ゆっくりとにいちゃんのペースで成長してくれたらと母は思う。

30 ぺったん