
この画像を見つけた日、なんとも言えない胸のつかえを感じて保健所へ駆けつけていました。コンクリート造の小屋。ムッする臭い。大きな犬や威嚇する成猫、生まれて間もない子猫に混じって、その子は小さなケージの中の片隅にうずくまっていました。咄嗟に職員に「連れて帰ります」と言っていました。ケージを逆さまにしてキャリーバックにやっと移し、車に乗せましたが、ニャンとも鳴かない...
先住猫とは別の部屋で隔離して生活することにしました。ご飯も食べない、トイレにも行かない、ケージに入れたキャリーバックの中から出ようとはせず一晩過ごしました。ケージのそばに布団を敷いて寝ました。次の日もうずくまったまま。夜まで待って、皮の手袋と長袖に着替えて、キャリーバックの中に手を入れました。「シャー!ウー!ギャッ!」と爪で攻撃されましたが、首の後ろを掴んで、無理矢理胸に抱きました。その隙にフロントラインを付け、ゆっくり撫でて...「馴れるまで長くかかりそうだなぁ」と、覚悟を決めた夜でした。

最近のコメント