この前
「アンビリバボーで猫救出の再現VTRを見てとても感動した」
とヒメッコさんが日記で書かれていて、私もそれを見ていたのでとても心が温まるストーリーだと共感出来ました❤
それと似たような話なのですが……
とあるアメリカ人青年。
この青年には長年の夢がありました。
それは「高級スポーツカーを買う」事。
彼はその夢を叶えた。
もちろん宝くじに当たってはいない、借金をしたわけでもない。
ただただ一生懸命働き、節約をして十数年以上をかけて、1千万円近いお金を貯め、見事長年の夢であったスポーツカーを手に入れたのだ。
家族や友人も彼の努力を讃え、皆自分の事のように喜んでくれた。
彼もまたそのスポーツカーに乗る事が毎日の楽しみだし、誇りに思っていた。
そんな彼が夢を叶えて数ヶ月が経ったある日、いつものようにルンルン気分でそのスポーツカーに乗って出掛けようとすると、遠くから猫の鳴き声が聞こえた。
近所で猫を飼っている所はないし、遠くから聞こえたので空耳かと思い気を取り直しスポーツカーに乗りエンジンをかけようとした時、今度は彼の耳にハッキリと猫の鳴き声が聞こえたのだ。
「車の周りに居たら間違って轢いてしまう!!」
と思い彼はスポーツカーの周りを猫が居ないかくまなく確認をした。
しかし猫はどこにも居なかった。
しかし声は空耳ではなくハッキリと聞こえるのだ。
まさか……と、思いスポーツカーの方に耳をすますと……
彼は確信した。
「ここだ!!車の中に入り込んでいる!!」
彼はボンネットを開けたり、ジャッキで車を持ち上げ下からエンジンルームを見たり、猫の鳴き声がする場所を探した。
しかし、猫は見つからなかった……
そこで彼は車の整備士を呼び助けを求めた。
整備士が到着し、そのスポーツカーを確認した所、猫は間違いなくこの中に居ると言う。
整備士は「待っていればそのうち出てくるのでは?」と提案。
彼はそれを聞いて「冗談じゃない!!」と言った。
そうだ。
十数年をかけてやっと手に入れたスポーツカーに乗るのが毎日の楽しみになっていた彼。
いつ出て来るかも分からない猫のために、このスポーツカーに乗る事をオアヅケされるなんてそんなの冗談じゃない。
いや、彼はそんな事を言っているのでは無かった。
もし、出てこないのではなく、出られなくなっているのでは?
体が挟まっていたり、怪我をしていたら?
それを放っておく?冗談じゃない!!
彼はこんな事すら考えなかったのかもしれない。
整備士から出てくるのを待ったら?
と、言われた時、彼が次に発した言葉は
「車を解体してくれ」
だった。
整備士は度肝を抜かれ、彼にこう言った。
「この車は何百万もするスポーツカーで、解体するには部品を破壊したりしないといけない。しかもビンテージなのでもう製造はしていないので部品を新しくして直す事も出来ないんだ。つまり解体したらもう廃車だぞ!!」
そんな事は持ち主である彼が1番良く知っている。
「ああ、分かってる。早く始めてくれ。」
整備士は「いいんだな?」と最終確認をして、スポーツカーのエンジンルームを解体し始めた。
作りが複雑だった事と、猫を傷つけないよう慎重にやっていた事もあり、解体には数時間がかかった。
すると、エンジンルームの奥深くに子猫がうずくまっていた。
彼の思った通り、出て来ないのではなく、入ったのはいいが出られなくなっていたようだ。
後に彼は、猫が車に居ると分かってからは、スポーツカーの事など一切考えなかったと語った。
十数年の時をかけてやっと手に入れたスポーツカーは整備士の言う通り、数時間で廃車になってしまった。
しかし彼は後悔など一切していなかった。
彼は
「車はまた買えるけど、猫の命はお金じゃ買えないよ。スポーツカーを買った事も後悔してない。だって僕がスポーツカーを買ってなければコイツに会えなかったしね!!」
と語った。
そう、そのスポーツカーを廃車に追い込んだ子猫。
救出後、ちゃっかり彼に飼われていたのである。
家族や友人の話では、彼はスポーツカーの事など無かったかのように、その猫にメロメロなのだとか。
猫にスポーツカーの価値など分かるわけがない。
しかし「コイツは何をしても大丈夫だな」と言う
小賢しい感は少なからずあるようだ。
NNN(ねこねこネットワーク)はいつ、どこで、どんなシチュエーションであなたの所に訪れるか分からない。
そのためにも高級車や大切な鉢植えはなるべく外に放置せずいつ猫が来てもいいように、人間側が注意をしておくべきなのかもしれない。

じゃんじゃんはエンジンルームに入れる程スリムじゃないから大丈夫だねー❤
最近のコメント