
友人の家の庭で、野良猫が子どもを産み落とした。
その母猫は、ニンゲンの家族の姿に気づくと、
何にんかの子猫を咥えて、去っていった。
あとに残されたのは、衰弱していたふたりの弟姉。
その姉が、ノンノだ。
当初は姉の衰弱が激しく、我が家に来るやいきなり佳境モード。
それが二日と経たず逆転し、弟は数日後に逝去。
姉は、その命を受け取ったがごとく、健やかに成長した。
残念ながら、今だトイレだけはうろ覚え(笑)
人工授乳の経験は何度かあるけど、
その後我が家から里親さんの元へ渡っていく。
だから、我が家で乳飲み子から育った子は、実はノンノだけ。
彼女の記憶の先っぽあたりにから、私たちがいたせいか、
彼女の私たちに対する甘えっぷりは、他猫に類を見ない。

ノンノもいよいよ4歳。
全く成長した風もないんだけれどね。
きっと彼女は、私たちが本当の「親」だと思っている。
何かあればすぐそばに来る。呼べば返事する、
そして気に入らないことがあると、愚痴を聞いてもらいたがる…
そんなノンノとのコミュニケーションは「わかりやすく」て楽しい。
新しい家具や寝具を購入するとき、
その手触りを確かめて…「これならノンノに放尿されないかな?」などと、
そんなことを優先順位最高位にしてしまう私たち。
全てのソファと布団の2/3は彼女のトイレにorz
それでも笑ってやりすごす。(面倒だけど…)
ニンゲンとして成長させられたのは、実は私たちかもしれないね。

君との生活は、ちょっぴりスリリング。
けれども、「愛」や「好き」を惜しみなく与えてくれる君の態度に、
天邪鬼な私も、気恥ずかしくなってつい素直になってしまう。
ひげもあるし、しっぽもあるけど君は、
私たちの、ほぼ娘。
お誕生日おめでとう!
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