一見、意味不明過ぎるタイトルですが、これは琥珀さんが毛玉をアレする時の鳴き声でして。
(お食事中の方、ごめんなさいね)
その声を初めて聞いた時、近所の小さな子供の声かな?と思ったくらいで、部屋の隅で踞っている琥珀さんを見つけ、そこで初めて声の主を知ったのでした。
琥珀さんが「おないないない」するのは腹の中に溜まった毛玉を排出するため。
毛玉ケア出来る食事を与えてからは「おないないない」する回数は減りました。
琥珀さんと言えば、日記にピンで登場するのは今回が初めてかもしれないですね。
琥珀さんは、私と生活した猫の中で唯一の純血種であり、猫を蔑視していた主人を瞬殺してしまった魔性のお嬢様。
その出会いは昨年の初夏。
たまたま家族で立ち寄ったペットショップ。
店内のほぼ中央に「おすすめの子猫ちゃんコーナー」と安っぽいポップが貼られた縦長のキャットサークルが置かれており、その中に折れ耳のスコティッシュフォールド、アメリカンショートヘア、 そしてモシャっとした毛並みの丸顔な猫がいました。
何れも生後3ヶ月?4ヶ月くらい。
「可愛いー!」と真っ先に飛び付いたのは当時小学6年、5年の息子達でゲージの中で無邪気に遊ぶ子猫たちを見て、瞳を輝かせていました。
キャピっとした可愛い仕草を見せる折れ耳スコティッシュフォールドとアメリカンショートヘアに対して、モシャっとした毛並みの丸顔は一線を画すように澄まし顔で座っています。
澄まし顔のモシャっとした丸顔に声をかけながら、指を近づけてみると…
躊躇うことなく私の指をガブリ。
ご挨拶にしては乱暴だこと、というのが第一印象でした。
店員さんに澄まし顔のモシャっとした丸顔について尋ねている間に、私の立っていた場所に主人の姿がありましたが、元々猫蔑視派の主人ですので「ふーん」とか「へー」で終わるのだろうと気にもしていませんでした。
店員さんによれば、澄まし顔のモシャっとした丸顔の正体はノルウェージャンフォレストキャットという純血種で云々かんちくと大変丁寧な説明を戴いたのですが、要約すると流行りの猫種がお買い得価格になってるんですよ!と言いたかったようです。
猫種と、その性質を尋ねたかっただけですが、店員さんはセールストーク全開です。
あちらのテーブルでお話しませんか?
と強気な眼差しの店員が続けますが、それを他所に、そろそろ帰りましょうと主人を促すと…
「この機会を逃したら飼えないかもしれないよ」
意外な言葉にギョッとして振り返ると、そこには目がハートになった主人がいました。
私は澄まし顔のモシャっとした丸顔について店員に尋ねてみただけで欲しい訳ではないと主人に伝えました。
しかし主人は譲らず引かず、店員に促されるままテーブルへ。
主人に再度念押しします。
ところが主人、一歩も譲らず。
まさかの展開に驚愕ですよ。
一通りの説明(というか、手続きの前説)を終えた店員さんが
「続いて、お手続きをしていただければ、今日から一緒に過ごせますが、どうしますか?
お取り置きという方法もありますが、日数分のお預り料金をお支払いただく形になりますし、その間に即決のお客様がいらした場合、お取り置きが難しくなる場合もありますが、どうしますか?」
主人「今日連れて帰ります!」
私 「いりません」
ほぼ同時でした(笑)
キョトン顔の店員を他所に臨時夫婦会議です。
欲しくない、の私に対し、主人は頑として引きません。
どうやら主人は何としても澄まし顔のモシャっとした丸顔を連れて帰りたいらしく…
お買い得だから
今しかない
もう会えないかもしれない
等と小学生の息子たちすら口にしない言葉を発します。
意外な展開に息子たちはポカーン顔ですよ。
いやいや、私は欲しくないし。
安い買い物ではないから一度持ち帰りましょう。
話し合って、それでも、となったら明日でも再度(ペットショップに)来たらいいでしょ?
それでもしも、他で即決していたら縁がなかった、という話で良いんじゃない?
…まるで、
駄々をこねた子供を諭す母のようです。
しかし、主人は
いや今日だ!と言い張り(笑)
あれだけ猫を臭い、汚い、なつかないと蔑視していた主人が飼いたいと言うからには余程のことなのでしょう。
であれば、これも縁のうちと、
そのまま契約を交わしてきたのでした。

(我が家に来た日の画像、生後3ヶ月半)
環境の変化が原因で最初の1週間くらいは嘔吐に下痢が続き心配しましたが、食事と水分は摂れていましたので兎に角琥珀さんが落ち着いて過ごせる環境づくりをと家族で話し合っては工夫し。

日の経過と共に我が家に馴染み、無邪気に遊び、時々甘える姿を見て、胸を撫で下ろしたのが今では懐かしく感じます。
主人に甘やかされ、手の付けられない我が儘お嬢さんとして君臨し、我が家の男共を翻弄していた琥珀さんでしたが、きなこちゃんの登場により、琥珀さんの小さな頭で色々と感じ取ったのでしょう。
オトナな丸顔に成長しました。

今でも気分屋のツンデレではありますが、それはそれで琥珀さんの個性だと受け止めています。

長男の魔窟(つまり寝床)にて微睡むの図
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