うちには、ご飯を食べにやってくる、通い猫のシロウさんがいた。
シロウさんは真っ白い猫で、瞳の色が左右違うマッドアイの成猫だった。
捨てられたのか、迷子になったのか
これは私の推測にすぎないんだけど。
もしかしたらシロウさんはウチのアパートに住んでた人が飼っていたのではないのかな。
引っ越しの際に、シロウさんを置いていった?
もしくは、引っ越しの時、逃げてしまって、そのまま行ってしまったとか。
嫌な想像ばかりしてしまうのは、シロウさんが昼夜問わずアパートの周辺で鳴き続ける数日前
引っ越していった方がいるからだ。
その日、バタバタと外を走る足音と
何度か声が聞こえた
はっきりとは聞こえなかったけれど
何かを呼んでいるような?
脱走した猫を追っかけている?
ふとそう思ったのを覚えている。
ウチのアパートはペット⭕️なので、猫か犬を飼っている人は沢山いるけれど、でも御近所付き合いとかほとんど無いし
顔を合わせても挨拶するくらい
大家さんに問い合わせてみたが
猫を飼っていたかは、分からないという返事だった。
その頃の私は
迷子猫の掲示板とか知らなくて
TNRという言葉も知らなくて
また、野良猫を救うために日々奮闘している方々がいる事も
全然知らなかった。
猫好きの私だけど
ウチのすぐ目の前にずっといるシロウさんを
どう対処すべきか、全く分からずただただオロオロするばかりの日々。
そのうち真っ白の毛は汚れが目立つようになり、首輪は外れてしまったのか、首輪の後が残っていた
そして
ゴミの日に、ゴミの山に埋もれて必死で食べ物を探すシロウさんを見た
しばらく動く事も出来なかった。
その時ようやく私は決心する
とにかく面倒をみよう
飼う猫は1匹だけ!!!と変に自分に言い聞かせていたけれど
だんだんと考えも変わってきて
周りに多頭飼いしている方が結構いるのを知ったし
何より1匹も2匹も一緒じゃん?と言う息子の言葉も後押しした
シロウさんの名付け親は息子だ
うちに来い!!!シロウさん!!!
まとめて面倒みてやるぜぃ(^◇^;)ぉー
でも、私のその決心は
遅すぎた。
シロウさんの心は固く閉ざされて
私に気を許す事は無かった
シロウさんは鳴くのを止めた
いつもじっと座って、宙をみていた
私はシロウさんのために、駐車場のすみにご飯を置くようにし
いつも声かけをするんだけど、シロウさんは鋭い威嚇をし
手を伸ばそうものなら
激しい猫パンチを繰り出してくる
これがまた成猫ならではの、たいそう破壊力がありそうな威嚇や猫パンチなので
はっきり言って、危険であった
( ゚д゚)。。。
シロウさんの傷ついた心を
私が癒せるだろうか
とはいえ、ご飯が何処からやってくるのか知ったシロウさんは
ご飯を待つようになった
写真は、ご飯待機中のシロウさん(^^)
目ヤニでちょっと目が開かないけど、普段はぱっちりお目々の可愛いヤツである
こういう猫の飼い方も
ありなのかもしれない
シロウさんが通ってくるなら
ウチの子という事で(^^;)
朝、玄関を開けると
シロウさんが待っている
ご飯を食べると、とっとと行ってしまうが
そういう生活が、何ヶ月か続いたある朝
いつものように玄関を開けると
シロウさんが2匹になっていた(・・?)
そんなばかなっ (゚o゚;;。。。
目をこすってもう一度見ると
確かに白いヤツが2匹
よくよく3度見 (p_-)
すると
シロウさんよりふた回りも小さそうな白っぽい猫が
シロウさんの後ろに隠れて
ちんまりと座っていた (O_O)
後にうちの子になる
みーちゃんとの最初の出会いだった
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