救える命があるのなら

2018年12月10日(月) 395 / 4

大怪我を負ったシロウさん

行方不明だったけれど

戻ってきた

というより

隠れていた場所から

出てきた

シロウさんは

生きたいから

ここに来た

多分、姿が見えなかった数週間が

一番酷い状態だったと思う

それを自力で乗り越えて

動けるまでに回復したから

ここに来たはず

絶対、助けなくちゃ

落ち着かず何も出来ない日が続いた

もしや、また階段の下に来ているのでは？

と、何度も階段下を見にいったり

ベランダから外をジロジロ捜索
(~_~;)

どんな事故にあったから

今の状態になったんだろう？

考えても分からない

やはり解体中の足場から落ちたのか

ぼんやりと外を見ながら考えにふけっていると

畑の手前にある排水溝付近に白いものがチラチラ動いていた

あれは⁉︎

間違いなくあれは

シロウさんっ‼️

見つけたっ‼️

カリカリじゃなく、パウチを持って走る

柔らかい食べ物がいいだろうし、水分も取れる

排水溝は道に沿って蓋が無い部分が結構あって

そこから入り込んでいるらしい

ここは生活水は流れないけれど、雨が降ったら一気に雨水が溢れて

すごい勢いで流れていく

普段はカラカラに乾いているので

結構危険な場所である

シロウさんは、蓋がある奥へ移動したらしく

覗き込むと唸り声が聞こえた

パウチを溝の中に置いた

まだ唸っているので、ひとまずそこは離れる事にした

いつまでもここで見張っていると、シロウさんがご飯を食べられないし

遠くから見ていると

シロウさんは出てきて、どうやらパウチを食べているらしい

なにせ頭の部分しか見えない

溝の中まではここからは見えないなー

すると食べ終わったのか

シロウさんは溝から這い上がってきた

高さが20㎝くらいだろうか

やはりジャンプは出来ない

でも、足が折れているというわけではなさそうだ

千鳥足のような歩き方だった

そして折れているのは

どうやら、尻尾⁉︎

尻尾が根本から垂れ下がって

紐を引きずってるようだった

以前のシロウさんは

自慢の長い尻尾を

高々と空に向けて

歩いていたが (/ _ ; )

近付こうとしたら

ものすごい威嚇し

前よりひどく凶暴になっていた

やはり怪我のせいで

気が立っているようだ

シロウさんは近くの民家の裏側に

ゆっくりと消えて行った

後ろ姿を観察した

垂れた尻尾から見え隠れする

ドス黒いものは

アレは何？ 😱

変色したタマタマ？

それがドス黒く腫れているのだろうか？

それとも、ウンチがこびりついているのか

尻尾が邪魔で

はっきりとは見えなかった

シロウさんが

さっきご飯を食べてた溝の中を見ると

ご飯はきれいに食べられていて

黄色い液体があちこちに

残されていた

おしっこ？？

下半身が麻痺に近い状態なんだろうか

だから、おしっこ垂れ流しみたいな？

医者じゃないから

分からない (~_~;)

だけど、医者も

電話だけじゃ

分からない

と言った (＞＜)

動物病院に電話をしたのだ

とりあえず、傷口がジュクジュクしていなくて

乾いていたほうがいいらしい

が

傷口があるのかさえ

確認出来ないし

ジュクジュクとか？？？

ドス黒いけど乾いているように見える

これはどうなんだろう？

やはり

どうにか連れて来て下さい

と言われるばかり

無理（ーー；）💧

とにかく

腹一杯食べさせよう

夕方になると

シロウさんは何処からか出てきた

いつも排水溝近くに座るようになった

パウチをパクパク食べてくれる

食欲があるのがまだ救いだ

シロウさんは

ガニ股だけど、前よりしっかり歩けるようになり

ある日

仕事から帰った私は

シロウさんが玄関の前に座っているのを見た

階段を登れるようになったんだね 😢

ただ、私が近づくと唸るので

おぃおぃ… σ(^_^;)

私を待っていたわけではないらしい

そこにいたら

家に入れんよ 💧

お尻の黒い物体が無くなっている

何だったんだろう？

ひとまず

危機は脱したと、思う。

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