お墓参りに行ってきた
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きれいで穏やかで
かわいい仔だった
生後すぐに
ほかの兄弟たちと一緒に
紙袋に入れられて
「燃えるゴミ」 に 捨てられていた
声を聞きつけたJKに助けられ
縁あってうちに来た
陽気で元気
わんこのように 「持ってこい」もした
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何度か引っ越したが
まったく気にしない子だった
唯一 お外が嫌いだった
病院に行くのが
大変だった
大きな声で鳴いて鳴いて
でも先生は大好き
今の家になって
お日様にあたれるのが
とても嬉しかったようだ
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いつも 窓辺にいた
最晩年 おむつ生活になったけれど
やっぱりお日様が大好き
窓辺にいた
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いまも姉ちゃんのことが忘れられない
遠慮がちにお布団に入ってきたこと
肩に乗って 歩けと耳元で鳴かれたこと
ティッシュボックスに頭を突っ込んで
抜けなくなって 走り回ってたこと
泣いてはいけない
でも…
正反対の気持ちを
まだ持て余している気がする
21年
短かったねぇ
あっという間だったねぇ
楽しかったねぇ
幸せだったかい?
もう一度
ここに帰ってこないかい?
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