もう暑いくらいでしたよ!!
もう夏ですね!!
私は夏が大大大好き!!
アイスクリームが好きだし
海が好きだし
スポーツが大好きだし
そして
怪談が大好きだし!!
怪談収集を趣味とする私にとって、夏はカブトムシやクワガタを収集するが如く、怪談を収集するチャンスなのですよ!!
しかも私には好みの怪談があって、血塗れの女が這って追いかけてきて、そこでは以前女性が失恋の末に自ら命を……
とか、全然響かない……( ´・ω・`)
自分がそんな目に遭ったら死ぬんだろうけど……
私のコレクションの中に今とてもお気に入りの話があるのですが、それが怖いと言うよりただただ不思議で、とてもいいんです❤
とある芸人さんの怪談話なのですが……
その芸人さんも怪談が好きで、普段から色々な人から怪談を聞いていたそうです。
そんな中に、とある女性から怪談と言うより相談をしたいと言う方が現れ、解決出来るかは別として、とりあえず話を聞いてみたそうです。
その女性にはお婆ちゃんがいて、1人で暮らしているお婆ちゃんの家に時々ご機嫌伺いに行っていました。
その日もいつも通りお婆ちゃんの家に言った時のこと、お婆ちゃんがいきなり
「私も歳も歳だし、そろそろ死ぬかもしれないから、お世話になった人にお礼が言いたいんだよ。」
と、言い出したそうです。
彼女は親戚や友人の事かな?
と、思ったのですがお婆ちゃんが言うには
「昔入院中にお世話になった人」
だと言うのです。
誰の事かと思い詳しく話を聞くと、それはお婆ちゃんが足の骨折をして入院している時の話でした。
お婆ちゃんが長引く入院生活にうんざりしてきた頃、深夜に不思議な体験をしたそうです。
ベッドで寝ていると突然、昼間かのような明るい光に追いかけられたそうです。
なぜか
「それに捕まってはいけない!!」
と思い、治ってきていた足で必死に逃げたそうです。
病院の外まで逃げ、病院の門の所まで行くとなぜかそこには1台のタクシーが停まっていて、運転手が「お待ちしていました」とドアを開けたそうです。
不思議には思ったものの、お婆ちゃんはそのタクシーに乗り込み後部座席で見慣れた街並みを眺めていました。
気が付くと街から少し離れた山道に入り、とある村に着きました。
タクシー運転手にドアを開けてもらうと、村人が集まってきてタクシー運転手と何やら会話をしているのですが、その言語が日本語ではないのだそうです。
するとタクシー運転手がお婆ちゃんに
「この村の人達は、あなたを受け入れたようです」
と言い残し、タクシーに乗ってどこかに行ってしまったそうです。
その村はなぜか女性しかおらず、皆白い作務衣のような服を着ていて、お婆ちゃんもその服を着なさいと、服をもらい、その村の住民の家にお世話になる事になりました。
言葉は通じないものの、ボディーランゲージなどでコミュニケーションは取れるし、その村に居る間はとても楽しかったそうです。
村人は朝になると仕事に行くらしいのですが、村人全員がその村にあるオブラートを作っている工場で働いていて、夕方頃に帰ってくるのですが、その間お婆ちゃんは家で1人待っていたそうです。
そんな日々が2週間ほど続いたある日、お婆ちゃんはふと家族の事や病院を抜け出してしまった事などを思い出し、村人に帰らなければいけない事を身振り手振りで伝えると、村人は分かってくれたのか、この村に連れてきてくれたタクシー運転手を呼んでくれたのだそうです。
しばらくすると連れてきてくれたタクシー運転手が迎えに来てくれて、村人達との別れは寂しかったのですが、お婆ちゃんは渋々病院へ戻ったそうです。
「これだけ無断外泊したのだから病院はパニックだろうな……」
と、怒られるのを覚悟で病室に行くと、なぜか何もお咎めもなく、先生も看護師さんもいつもと変わらない対応だったそうです。
不思議に思ったものの、とりあえずホッとし、何気なくカレンダーを見て驚いたそうです。
お婆ちゃんが光から逃げてあの村に行った時から1日しか経っていなかったのです。
お婆ちゃんはそのまま順調に回復し、何事もなく退院できたのですが、その村にもう一度行って、皆に世話になったお礼をしたい。
それが彼女がお婆ちゃんから聞いた話だそうです。
彼女は心配しました。
歳が歳だし、お婆ちゃんはもうボケが始まってきちゃったのかな?
と。
そんな事あるわけないし、その村や村人の事も、夢かお婆ちゃんの妄想だろうと思い、深くは追求しなかったそうです。
そんな事を考えているとお婆ちゃんが立ち上がり、奥の部屋からある物を持って彼女にこう言うのです。
「借りっぱなしだったこの服を返したいのよ」
お婆ちゃんが持ってきたのは白の作務衣のような服でした。
その話を聞いた芸人さんは、お婆ちゃんが住んでいる県、入院していた病院付近、お婆ちゃんの家の付近、その近くの山、隅々までオブラート工場を探したそうです。
そんな村はもちろん、オブラート工場がある所、過去にあった所、そんな所1つも無かったそうです。
お婆ちゃんはあの夜、いったいどこに行ったのでしょうか?
不思議なお話ですよね。
私はこの話の不思議な所、何も解決していない所が大好きで
もぉ~
ヨダレものです(´﹃`)!!
夏になるとこう言った話がわんさか出てくるので、今から楽しみですよ❤!!

ちょむにとっては初めての夏❤
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