毎朝、出勤前に通る道。
飲食店に挟まれた大きめの空き地はフェンスで囲われており、人間は容易に入り込めない形状になっている。
お天気の良い日には必ず何匹かの年老いた猫が日向ぼっこを楽しむかのように寝転んでいる。
退勤時の頃には姿はない。

この日は、この子だけがいた。
南銀通りにある居酒屋の女店主が、開店前の店の軒先で猫たちに餌をやる光景を何度か見かけた。
ラーメン屋や他の飲食店でも。
「今日は奮発したんだよ」なんて猫たちに声をかけながら、餌をやる店主。
店主の足元にすり寄りながら、猫たちはゴハンの催促。
商店街の猫好きな店主達で世話をしている、といったところなのだろうか。
その甲斐があってか、どの猫も丸々とした体躯をしていた。
所は変わり、我が家のある地域。
野良猫は少ないように思うが、外飼い猫は割と見かける。
首輪のある子、ない子。
去勢済みの子、そうでない子。
昼間は外で自由に過ごし、夕飯時には帰るべき場所に帰っているのだろうか。
我が家のお嬢さん達は完全室内飼い。
病気のリスクや猫さらいの不安を思えば、とてもじゃないが外飼いは考えられない。
もしもお嬢さん達が帰ってこなかったら、間違いなく私は正気ではいられないだろう。
何が正解で不正解なのか、人間の視点、猫の視点で考えた時にどうなのか?などと考えてしまう事もあるが、取り敢えず我が家のお嬢さん達が健康で機嫌よく過ごしていれば、それが我が家の正解なのだろうと思う事にしている。

来月で生後満1年を迎える、きなこちゃん。
身体は大きくなりましたが、就寝前にタオルケットをチュパるのは相変わらずのようです。
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