
久しぶりに鴨川へ散歩に出たら、川岸の小道の両側にはもう青草がびっしりと生えていて、シロツメグサとかぺんぺん草とか、そのほか、子供の頃からなじみがあるけれど名前の知らないいろいろな草花がいっぱいに生えていて、驚いた。
梅雨の前触れとなる雨を控えて、今日は蒸し暑くなるでしょうという気象予報士の言葉だったけれど、川べりは緑色の風がぐいぐいと吹き抜けていって、気持ちがよかった。
川を離れて、小さな路地へ入り、歩いて行った。月極駐車場の横を通ったとき、三輪車に乗って前を進んでいた息子が、「いま、くるまのうしろにねこちゃんがいたよ」と言ったので、通り過ぎたところを数歩戻って見てみたら、止めてある車のうしろの日陰に、デビンちゃんによく似た小柄な黒白猫が、手足をだらりと伸ばして気持ちよさそうに眠っていた。私たちがバックして戻ってきても、頭を向こうにしてちっとも起きないで眠っているから、携帯電話のカメラで写真を撮ろうと思って驚かさないようにゆっくり近づいたら、なんだというふうにちょっと頭をもたげて、濃い緑色の目で迷惑そうに見た。
三輪車の息子は、大人よりも目の高さがずっと低いぶん、それだけ猫目線にずっと近いのだろう。私も見習わなくてはと反省した。
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