私の生まれ育った街に、とある動物病院があります。
元々カラオケ店だった場所に出来たため、診察室はカラオケの個室だったり、待合室がパーティールームだったり、ちょっとおかしな作りの建物だったのですが、近所の人はみんなそこに行っていました。
もちろんシバもその病院が初めての病院でした。
そこの病院はシバを拾う前からお世話になっていて、当時飼っていた(猫くらいデカい)ミニウサギのぴょん太君もそこのお世話になっていました。
そこの院長先生はとても若くて、L'Arc~en~Cielのhydeに似ているイケメン!!
いつもその院長先生に診てもらっていたのですが、毎回
「いやぁ~ぴょん太君はうさぎ界でも稀に見るイケメンですよ!!」
とか、診ている時も
「カッコイイな……うん。いや、いいな……」
と独り言をブツブツ。
そんなある日、ぴょん太君の首元にシコリが出来てしまい、急遽病院へ。
先生が言うには、シコリを摘出してそれが悪性か良性か調べなくてはいけないとの事。
もちろんやってもらうつもりでしたが……
先生が
「ですが、うさぎはとても神経質で、痛みにも弱く、注射をした痛みでショック死をしてしまう危険性もあるのですが……どうしますか?」
と。
それを聞いた私は突然手術をしてもしなくても死んでしまうかもしれない。
と言う究極の選択を選ばなくてはならなくなったのです。
シーンとした診察室で私が悩んでいると、「うっ……うぅっ……」
と何やらすすり泣く声が。
そのすすり泣く声の方に目をやると……
「そ、そんなの選べって言われても……うっ……む、無理ですよね……!!うっ、うぅっ……!!」
院長先生泣いとる…………………………💧
飼い主より先に泣いとる………………………………💧
看護師のお姉さんが苦笑いしながら小声で
「スイマセン……💧」
と言って待合室に誘導してくれて
「すぐにどうこうなる訳ではないし、ゆっくり考えて頂いても大丈夫なので、決めるのは次の診察の時でも大丈夫ですよ」と。
看護師さんもこの状況に慣れていた様子。
私は
「この先生に手術してもらうなら、万が一の事があっても後悔しない!!」
と思い、手術をお願いしました。
結果ぴょん太君のシコリはただの脂肪の塊で、先生も
「すっごいキレイに簡単に取れましたよー❤」
とテンション高めでした(笑)
ぴょん太君はその後、13年と言うぴょん生を全うし、その後シバが我が家に来たのでありました。
その病院は今でもありますが、院長先生はまだそこにいるかなぁ~?
多分、親の跡を継いでとか、仕事としてとかじゃなくて、本当に動物が好きで獣医師をやっているんだろうなぁ~と、思う先生でした。
さっき坂上どうぶつ王国でやってた、動物病院の無い島に無償で月に1度診察に行く獣医師を見て、その先生の事を思い出しました。
ちなみにちょむのかかりつけの院長先生は加藤諒似。
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