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カチワレ
おとこのこ 6さい(投稿当時)
元々野良猫でしたが
「こんにちは-」と
勝手口に現れ、
根負けして餌付け
↓
保護
↓
家猫となりました。
顔はいかついし、野良時代は
ボス猫だったようですが、
お喋りで猫好きの猫です。
お鼻のXはボスの証
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『アニマル・ドネーション
story with pet 素敵なお話大募集』への投稿内容。
https://www.animaldonation.org/campaign/

愛しい君へ
我が家に猫がやってきて、猫との生活に慣れた頃、彼は巧みに近づいてきた。
眉間にバツ模様を付け、鋭い目付き。でも、不思議と魅力に充ちたハチワレ猫。彼は我が家の猫を威嚇するでもなく、何なら初対面で鼻で挨拶をし、じっと私たちを見て、去り際に低い声で鳴いた。まるで挨拶をするように。
偶然、お腹が空いて、我が家の猫の食事時に現れただけかもしれない。でも、現れた時、去る時、彼は一声あげた。
「来たぞ」
「またな」
とでも言うように。
挨拶は偉大だ。
コミュニケーションが取れたと感じた時、彼の存在は着実に我々家族に根付いた。
餌付けまでに時間はかからなかった。捕獲しうちの猫にしよう、という決定も早かった。
先住猫も、旧友に会うかのように彼と穏やかに過ごす。夏に家猫になった彼は、その冬には先住猫と団子になって、ぬくぬくと寝ていた。
年が明け、季節がめぐり、彼と出会い二年が過ぎた。年齢不明の彼は、最近シニア向けフードの方をよく食べる。
外猫時代、どれだけの寿命を消費したのだろう?
家猫になり、消費のスピードをどれだけ落とすことができているのだろう?
家猫になるにつれ、低い声は消え、何なら甲高い声で鳴くこともある。まだ、野良の片鱗が残っているが、子猫時代を取り戻すように、私に甘えてくる彼。そんな時、最高に可愛い声で鳴く。もう、最高に可愛くて仕方ない。
日々、彼に「可愛い」の言葉を浴びせる。
義務でなく自然にこぼれる言葉だ。理由は、彼が可愛い、それだけだ。可愛い、愛しい。そんな気持ちになれる幸せ。
できることなら穏やかに、彼とまだまだ過ごしたい。
カチワレさん、幸せな時間をありがとう。
これからもよろしくね。
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覚書なんでコメ欄閉じます。
あと、ミシンに立ち向かうから、ってのもあります(・ω・)ノシ
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