ニヤーニャーと鳴きながら迎えには来る。
しかし、母がどこかから帰ってくる時は、
車のドアの開閉の音を聞き、カーテンの隙間から車庫を見て、家の車と分かると、部屋と玄関を何往復もして、ドアの音がすると、
にゃ~にゃ~ と迎えに行く。
その時母は、
こっちにおいで
と、いうと猫侍は、母の斜め後ろを歩きながら一緒に部屋に来る。
そういう母はいつも
私は、犬も猫も動物自体が好きじゃない、ただ今さら外に出しても、お腹を空かしたりボロボロになって歩くのを想像すると、かわいそうで面倒見てるだけ。
という。
そんな事を云いながらでも、朝は家族の仕事の都合上猫のトイレ掃除と餌を与えるのは、殆ど母がしている。
猫侍はというと、母がトイレ掃除をしている間は、絶対に邪魔をせず、傍でじっと終わるのを待っている。
猫侍は、母に特別な何かを感じているのかもしれない。
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