この子との出会いは、突然でした。
先週の水曜日の朝、外から子猫の鳴く声が聞こえてきました。
それは必死に鳴くダミ声のいかにも子猫の声でした。
声がどこからするのか・・・うちの庭でもない、お隣でもない、でも近くから聞こえてきます。
私は二階のあちこちの窓から外を見て、ようやく声が裏から聞こえてくるのが判りました。
我が家の裏は、舗装されていない駐車場や管理されていない木などがあり、土地の所有者の許可がないと、中には入れません。
うちの裏から駐車場の方をあちこち見ると、隅っこの辺りに小さい子猫を見つけました。
生後1ヶ月?ぐらいの小さな子でした。周りに兄弟もなく、親もいません。
私と目が合うとピューッと見えない所へ隠れてしまいました。
まだ動く元気がある・・・・少しホッとしました。
この子がこのままここにいるのなら土地の所有者に捕獲器を置かせてもらえるように頼んでみよう・・・・・
そんなことを考えながら仕事へ出かけました。
帰宅してからも子猫が気になり、裏のほうへ歩いて行ったりあちこち子猫を探しましたが声もせず、何処かへ行ってしまったのかも・・・・と心配になりました。
夜遅くになり、お隣のお庭から子猫の声が聞こえてきました。
私は嬉しいやら安堵した気持ちやら。
カラスに襲われたわけではなかった!とそれが一番嬉しかったことでした。
次の日になり、子猫の声はだいぶ小さくか細い声に変わってきました。
近所のお家には子猫にご飯をくれるお宅はありません。
どうにかうちの庭に来てくれたら・・・・そんな気持ちでいっぱいでした。
数時間たち、ベランダから下を見たら子猫がトボトボとうちの敷地に入ってくるのが見えました。
私は急いで缶詰を用意し持っていきました。
しかし子猫は私の姿を見ると、急いで車の下に隠れてしまいました。
人馴れしていないなぁ・・・・これが最初に思ったことでした。
車の下に缶詰とお水を置き、家の中へ入りました。
子猫は私の気配がなくなると、それは夢中で缶を食べ、お水を飲みました。
こんな小さな子がどうして1匹で・・・・・
もし人に遺棄されたのなら生きていけない大きさです。
私は次の日もご飯をあげましたが、試しに捕獲器の中にご飯を入れて仕事へ行きました。
家に帰ると、捕獲器の扉は開いたまま。
やっぱり警戒しているなぁ・・・・と思いましたが、よく見るとご飯はありません。
体重が軽すぎてフタが閉じなかったのです。
私はそれから試行錯誤をして捕獲器の中にご飯をセットし続けました。
子猫はフタが下りないので、警戒しつつも中でご飯を食べるように。
たまたま私が外へ出た時、子猫が捕獲器の中で食事中でした。
後ろからそろ〜〜りと歩き近づき、私が捕獲器のフタを落としました。

捕まえた時の子猫です。
しかし、捕獲器の中でキレまくる子猫にビビりまくりの私でした。
それから、捕獲器の中に入れたままレボリューションをし、次の日に家の中のケージに入れました。
私は今現在、子猫のゴロゴロと言う音を聞いていません。
子猫と出会って1週間経ちます。
しかし、私は保護したことを後悔はしていません。
保護をする・・・・それは自分の生活のリズムも変わりますし、お金もかかります。
でも、私はこの子が生きてくれたことの方が嬉しかったのです。
ケージの中のアメデオは、出たい!と鳴き続けるわけでもなく、1匹で遊んだりと、だいぶ落ち着いて生活しています。


本当は野良の子か飼い猫の子かわかりませんが、小さな命を救えたことだけで満足です。
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