今日は夜勤明けで疲れているのですが、こんなときこそ癒される絵が見たいと、前回日記に書いたロマンティックロシア展へ行って来ました。

寝ずの仕事の頭の中は前回の日記でも登場した♪ポーリュシカポーレと
♪チュリャチュリャチュリャリャ~の音楽が何度もリピートし、途中で前売券を忘れ家にもどり、美術館へ。
トレチャコフ美術館の名画が72点が展示されているようなのですが、私が見たかったのは「忘れえぬ人」と「月明かりの夜」どちらもイワン・クラムスコイ作です。
ちょっと疲れる螺旋階段を登って真っ先に「忘れえぬ人」の元へ。
・・・美しい・・・
疲れも、眠気も、チュリャチュリャも、呼吸さえ止まってしまう美しさでした。
写真やパンフレットだと、濃い眉や長い睫や硬そうな髪がちょっと南方の顔立ちで、元の日産自動車の会長に似ているように見えたのですが、
実物は違いっていました。
もっと優しくちょっと憂いのある色白のお顔でした。
クラムスコイはこの絵を「見知らぬ女」と題して、モデルのことは何も言っていないそうです。
ロシア文学、トルストイの「アンナ・カレーニナ」、検索するとこの絵が出てきます。
ブックオフで100円だったので買いました。
上、中、下三冊もあります。
長~いのであちこち、チラチラ読みました。
地位の高いダンナ様と息子と安定した上流階級の家庭を捨て、兄嫁の妹が憧れている男性と駆け落ちまでしたのに、アンナの嫉妬心にふたりの仲もこわれかけ、罪の意識と周りの阻害感に耐え切れず、汽車に飛び込んでしまうという話なのですが。
自殺する駅に着くまで、馬車に乗り、街のあちこちを走るというシーンがありました。
兄嫁に自分の気持ちを聴いてほしくて訪ねたら、かつて憧れの人を盗ってしまった兄嫁の妹が幸せそうに赤ちゃんをあやしていたり、街で見かける人がみんな自分に冷ややかに見えたり。
この絵を見ていると、自殺するまでの心理描写が重なって、この絵のモデルはやっぱり「アンナ・カレーニナ」なのかな、なんて思ってしまいました。
左目の目元、涙が浮かんでいるようにも見えます。

「月明かりの夜」こちらは178.8㎝×135.2㎝の大きな絵。
迫力のある幻想的な絵でした。

美術館から外に出たら降っていた雨も上がり日ざしが出ていました。
なんとなく秋の気配がしています。

美術館前の噴水?
消火水のように石から水が吹き出ていました。
池の中にはちっちゃい金魚がいっぱい。
今度は金魚の絵、見てこようかな。
てんてん.家に来て2カ月、母にべったりです。

最近のコメント