ちょったん

東京都 49歳 女性 ブロック ミュート

奇跡のような出会いをした愛猫と100年くらいに感じる10年を共に歩きました。2人6脚二足の草鞋走行。今日も元気に頑張ろうね。

日記検索

My Cats(1)

}
ちょび

ちょび


もっと見る

ちょったんさんのホーム
ネコジルシ

【ほぼ猫なし】生きる強さと執着心。
2019年9月3日(火) 311 / 4

※※※※※※※※※※※※※※※
本日は珍しく「猫さんほんのお気持ち程度」で
お送り致します。
ご興味がない方がうっかり開いておりましたら、
そっとホームへお戻り頂ければと思います。
猫さんの日記推奨の場所ではございますが
少し大事な事に思えましたので、書き残させて頂きます。
※※※※※※※※※※※※※※※

明日はうちの子の二周年。二周忌がないので二周年です。

そんな日の前日、今朝の事。
大事に育てていた人生初メダカーズの最後のパイロットが
(私はこの子をラストパイロッ子と呼んでいました。)
たった8ヶ月の任務を終えて、空に旅立って行きました。
水質の問題で別容器で養生する事1ヶ月弱。
最後に奇跡の行動を残す、生命の強さを見せつけていきました。
脱帽です。そして今もなお号泣です。


月曜の朝、そもそも天気が「お迎え感いっぱい」だったのです。
それなので仕事から帰る頃には私の中に「こうしたい」二択がありました。
ただ、「希望は捨てず期待はしない。」そんな感じでした。


帰宅した時、虫の息だったと思います。
部屋が少し暗くて細かい動きは見えませんでしたが
すでに体がしなっていて、とても生きている希望は持てませんでした。
泣き喚いてカップを持って養生容器からすくい上げようにも
軽くなった体はカップの動く水流にさえ
枯葉の様に優雅に舞い、なかなか掬う事もできません。

なんとか掬ってライトの下へ持っていくも
当たり前に動きもしない。

私はどうしても「この子のお家」に戻してあげたかった。
この子のお家は水質の問題で一回リセットになり
まだ完全に安心して住めるお水の準備ができていませんでした。
それでも、
その子を入れたカップに仕上がり浅い水槽の水を入れてあげて
緑が豊かに揺れるシンプルで綺麗に仕上がった
戻るべき場所に戻そうとしました。
絶対そうしなければと思ったのです。

私もそうなのですが、やっぱりあの子だって
ご丁寧な何もない牢獄みたいな空間よりも
自然が溢れる場所に行きたいと願うと思う。
実際、何度か横の水槽を見ていた時もありました。


ギャーギャーと泣いているのがうるさかったのか
明るい光の下に急に移動してびっくりしたのか
急に違う水を入れられたのが苦しかったのか
ピクリとも動かなかったチビちゃん、息を吹き返しました。
エラが少し動いた気がして、ずっと見ていると大きく動いて
口がパクッとしました。

小さな計量カップだったのでどこまでしようか悩みましたが
ちゃんと弱めに絞ったエアを入れ、美味しくできているはずの水を足し、
水槽にカップごと浮かせて様子を見ました。

いつもの消灯時間まで二時間くらい
何度も声をかけて様子をみていると、一生懸命動こうとするのです。
すでにしなっている体なのに胸ビレだけ動かして。
実際、気がついて見ると、場所が変わっていたりもしました。

時に力一杯動かす事もしていましたが、しなった体が元に戻る見込みは薄く
人間だったらもう危篤ではないかと思う状態です。
ふと思い立って「君が大好きだよ」と声をかけると
どこからそんな体力出てきた?!というくらい大きく動いて
胸ビレをパタパタしてくれました。
「復活したのか?!」ともう勘違いしたいほど(勘違いですけど)。
これが奇跡じゃないなら、何が奇跡なんだろうと思うほど驚きました。
言葉って、通じるんだな。。。いえ、気持ちって届くんですね。

残念ながら、今朝みた時はお空に旅立った後でしたが
驚くほど体が綺麗な状態でした。
経験上では小型魚は、ほんの数時間で体は腐敗してしまいますが
エアが良かったのか水が良かったのか全くの無傷で内出血もない。
不思議な事に、しなっていたはずの体は少しだけ伸びていました。

寝る前に、きちんと安定感を確認して
水没しない様に配慮したはずの計量カップの口の方が
朝みた時には少しだけ水に浸っていて、
そこから水槽内の水が入り込んでいる状態でした。
でも水没はしていなくて、
それは少し不思議な状態を保持していました。

カップを通してたくさんの柔らかな緑の葉が見える場所。
きっと、水もある程度の美味しさを作りあげる事ができたのかもしれない。
思い込みっていう自分ツッコミもありますが
ここはもう職業柄だと妄想に責任を押し付けて
「最後にいっぱい泳げたね」って幸せそうに見えた昨日の顔と
今朝の顔に泣き笑いです。

めだかさんって、目がキラキララメっているのです。
水槽内では動きも早くなかなか見る事ができないのですが
今日旅立ったあの子の目は、生きてるみたいにキラッキラのままで
何だか嬉しそうな形をしていて本当に綺麗だった。
なんだこれってもう、笑いたくなるほど意味不明な状態ですが
ただ一言、大事な事を散々に学ばせて頂きました。

なんというか、うちの子にしてもこの子たちにしても
「生きる」という事に対する生き物たちが持つ命への執着は
小さい程に強い。そして諦めない。
私が諦めなければ、それに応えようとしてくれます。
絶対に救うと粘って救った命は9mm程度。
救えなかったけれど、3mmサイズの子でも
一週間は粘ってくれました。
彼らにとって、それはどんなに途方もない時間の長さでしょう。
飼育者の中には、その気持ちに寄り添って
自ら救いの手を引くという、その気持ちもわかります。
そして、間違ってはいないと思います。


諦めない想いに応え続けるという事は、本当に根性がいる。
その強烈に向かってくる「生きる」という執念に対して
自分にできる範囲はどんなに狭いものなのか
生き物たちと向き合うという事
絶対に面倒を見きれる数の限界というものが
少なくとも猫さんに続いて水生生物に関しても
そして植物に対してもハッキリ理解する事ができました。
もう、感謝どころか、足を向けて眠れないレベルです。

正直、小型魚の中ではもっと手軽に飼える品種がいると
先日行きつけのアクアショップで言われて驚きました。
私は蝦夷地生まれ故、めだかの飼育経験はありません。
熱帯魚の経験はあっても、日淡の経験はありません。
そんな説明を受けて、なぜ購入したショップの店員さんは
繁殖向けのめだかさんをお勧めしたのか謎でした。

購入後1ヶ月でわんさか抱卵された時は
なんでお腹がキラキラしているのか全く理解できませんでした。
おかげさまで(今も大して変わりませんが)
毎日毎日検索でまったく頭が休まらない。神経も休まらない。
うちの子の時と同様か、子育ての分、密度が濃かったでしょうか。

室内は容器だらけになるし
湿度も上がり=ダニに食われまくるし
ちょこちょこお星様になるので涙とまらないし
結局バカスカお金もかかります。
ネットの書き込みでも極端に対処法が分かれる時もある。
「うちの水槽」というのはこの事かとようやく理解できました。
よく言われる「お金がかからない、飼いやすい」とかは
屋外の話で屋内では嘘ですね。…と言いたいです。

アクアリスト歴7年のくせに
蝦夷地の経験が何一つ役に立たず歯も立たない。
ようやく成長してきてはいるものの、
2月という過酷な季節外れ産のおチビさんたちは
まだまだ成魚に程遠いサイズです(笑
君たち、そういうサイズ?ってくらい成長致しません。
でも、真正面からきっちりお世話するっていう事は
お金も時間も手間暇もかかる。
どんな生き物に対しても同じく決して楽ではありません。


この8ヶ月は私にとって8ヶ月なんて軽い期間ではなく
戦争みたいな毎日でした。
ここまでやると流石にやりきった感もありつつも
喪失感、燃焼感も半端ないため、
しばらくはちびっ子と貝だけに集中して
ひっそり過ごそうと思います。

うちの子の二周年を目の前に思うのは
「少し休ませてくれないか?」(笑
気持ちが届いたのかいい具合にパソコンが壊れましたので
長期休暇を取れそうです(涙


今まで魚さんにここまで向き合ってきた事はなかったですが
陸ではなく水に生きる生き物たちの世界を知れば知るほど
あの美しい世界を支えるものがどんなにたくさんあり
そして些細な事で失われ壊れてしまうのか怖くなります。

バランスとともに成り立っていている未知の世界は
そのほんの細やかな崩れで大惨事を生むのだと
私は学びを得ました。
今回お空に旅立っためだかさんは、
心なしか少しだけうちの子に似ていた気がします。

水槽の側に行くと慌てて水面まで泳いで上ってきてくれる姿とか
「ごはーん」と言いたげに一生懸命胸ビレや尾ビレを振っている姿とか
あの子のDNAは(多分)今のチビたちの誰かには
受け継がれていると思うと、ちょっと寂しさも紛れます。

めだかさん自体は最近ブームが来て、繁殖者も品種も増え
なんとニュースにまで出てしまう生き物ですし
飼育していらっしゃるかたもよくお見かけし
比例してネットでの情報にも事欠きません。


そんなめだかさんが絶滅危惧種Ⅱ種というから
驚きますよね。


最高年齢9歳とか、長く生きると嘘みたいな大きさになる
という記事もお見かけしました事がありますが
そこまでとはいかなくとも、残った子達が幸せに過ごせる様に
手を抜く、手を入れるバランスを見極めつつ
経験を大いに生かして(?)大事に過ごしていきたいと思います。

最後までお読みくださった皆様(がいらっしゃいましたら)、
ありがとうございました。
16 ぺったん koko2828 koko2828 ねこよみうた ねこよみうた 鷹子 鷹子 コナニャー コナニャー 9_6 9_6 みゆと猫'sのママ みゆと猫'sのママ 白猫ゾッチャ 白猫ゾッチャ こてぷ こてぷ tugu tugu ちぃのママ ちぃのママ Kano. Kano. bhh bhh keshi keshi さんにゃん さんにゃん
ぺったん ぺったん したユーザ

koko2828 2019/09/11

鷹子 2019/09/06

コナニャー 2019/09/04

9_6 2019/09/04

こてぷ 2019/09/03

tugu 2019/09/03

ちぃのママ 2019/09/03

Kano. 2019/09/03

bhh 2019/09/03

keshi 2019/09/03

さんにゃん 2019/09/03

Misaki 2019/09/03

ぺったんするにはユーザログインが必要です。

ログイン・ユーザー登録
 ぺったんとは

日記に共感した時に、投稿者へ思いを伝えられるのが「ぺったん」にゃ。
気軽にご利用くださいにゃ。
レッツぺったん!!

※誰が「ぺったん」したか公開されますムーチョ

Facebookでシェア Twitterでシェア はてなブックマークに追加
コメント([[comment_cnt]]件)
削除されました

[[parent.data.user_name]] [[parent.data.user_name]]
[[parent.data.create_date_disp]]
ID:[[parent.data.ip_hash]]
削除

[[child.user_name]] [[child.user_name]]
[[child.create_date_disp]]
ID:[[child.ip_hash]]
削除

ぺったん ぺったん したユーザ

[[user.user_name]] [[user.create_date]]

ちょったんさんの最近の日記

あの子のいる家。

今年最後の月が間もなくやってくる今時期 二十四節気では小雪。 この時期に暖かい日を「小春日和」と言いますね。 来月は大雪へと移動して本格的な冬を迎えます。 今年に入って何かと賑やかにし...

2019/11/28 320 0 16

お薬戦記

間も無くやってくるうちの子の二回目の命日を目前にして 思い出した事は「不器用さんの錠剤の飲ませ方」。 もしも万が一、猫さんに薬を飲ませる事に苦戦している方がいたら 参考になるかと思ったので...

2019/08/21 443 2 23

今年のお盆と黒揚羽の思い出

最近は気候が変わってしまったみたいですが 私が住んでいた頃の蝦夷の地では8月というと 生き物たちも自然も秋の準備を始めていました。 まだ少しだけ日中の暑さも残るものの 徐々に空気が冷たさを帯び...

2019/08/16 327 4 16

遊んでみました。(使われた猫さん、ごめんなさい。)

絵を描けると何かと便利ですね!というお声。 グッズ化したいなぁ、というお声。 オリジナルグッズはそうして発想されていくのだなぁと 拝見する先々の日記のコメントで多くの学びを得ます。 時間が...

2019/06/18 350 15 27

雨なのでイタズラ描きました。

雨のなか移動中なのですが 電車のダイヤ乱れまくりで退屈です。 そういえば、先日のイタズラ描きで bhhさんからもうちの子リクエスト 頂いていたのを思い出して 待ち時間に日記を読みふけらせて頂...

2019/06/15 411 2 44

イタズラ描きました。

どうも最近慌ただしくて あっさり寝落ちてしまうので 眠気覚まし対策を頑張ってみました。 いやしかし、うちの子はこんな テヘペロじゃないんです。 どっちかっていうと...

2019/06/13 356 2 30

いたずらがき。

Misakiさまが面白い日記(https://www.neko-jirushi.com/diary/196943/) を公開されておられたので、仕事の息抜きに見て ちょっと吹き出した午前の事。本日...

2019/06/06 363 6 30

うちの子アイコンは元気の素。

先日ネコジルシユーザーのMisakiさまが作っておられた うちの子アイコン生成ジェネレーター。私も便乗してみました。 CHARATさんのサイトから「NEKOMAKER2」へ行けは作れ...

2019/05/22 301 2 14

お空のあの子とNNNの公務員説。

連日おバカな話が続いてすみません。 一足目の草鞋である本業の傍、二足目の草鞋は絵師なのですが 以前からどうも「何だろう、この感じ??」と思っていた事があります。 猫さんの絵を描かせていた...

2019/05/16 456 4 28

あの子と私の、あれやこれ。

久しぶりにネコジルシへ出入りが多くなってみなさまの日記を拝見している内に 「そういえば、あの子と私の関係ってどんなだった?」なんて思い出してみました。 もともとズレているところがある私ですから...

2019/05/15 306 0 9