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猫現場に毎日、通いつづけている。病院の予約が25と26日と、まだ先だから。餌やり毎日。こう毎日、通っていると知り合いも増える。猫嫌いなオヤジさんと公園で黒ラベルを飲んで語ってみたんだ。
オヤジさんの犬は病気で自分で歩けない。ガクガクと立ち上がろとしてよろける。這いずりながらも公園を楽しんでいるようだ。
犬だから今を生きればいい。高度な医療を受ける必要はない。それまでは俺が世話をする飼い主の責務だとオヤジさんは言い切った。
ウインドサーフィンも趣味だとか様々な話しをした。猫は嫌いだが俺のしていることには賛同するし物好きだなと笑ってくれた。
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以前に猫もってけばいいのにと言っていたオヤジさんとも語りあった。
以前は、ここまで猫がいなかったが、ここ数年で増えたと。会話から察したがオヤジさんは大震災後に引越してきたようだった。もちろん、そんなことには触れないが、オヤジさんが頑なな態度だったのは、やはり寂しさからだったのだろう。心の自己防衛のため頑なになってたんだな。最初は、冷たい態度だったのに現場猫のことを色々教えてくれた。
避妊手術した猫のなかに一匹だけ妊娠してない猫がいたんだが、なんと既に出産した後だったらしく赤ちゃんを咥えて何度も引越しをしているようだった。避妊手術したにも関わらずオッパイが張ってるし育児拒否もせずに子育てしているとの事。シーズン毎に雌、数匹が出産。何匹も生まれるが育つのは、ほんの2〜3匹らしい。シーズンには雄の黒猫とハチワレがでてくるがシーズンが終わると消えるとも教えてもらった。オヤジさんは猫に興味がない態度だったが桜猫やボランティアのことも知ってるようで決して猫嫌いではない感じだ。お気に入りの猫もいるようで、こっそり可愛がってるのを見たことがあるが、もちろん声かけたりはしなかった。
思ったことは、寂しさから猫に餌やりしたりしてる人が多く、それで増えてしまったようだ。
猫には猫の世界があるようで食べ終わると猫同士で追いかけっこしたり木登りしたりして遊んでる。仲良し同士でペロンペロンとグルーミングしあってたりと幸せそうだ。
こういうのを見てると、捕まえて里親を見つけるのも本当に猫にとって幸せなのか?と思う。半日も狭いケージに閉じ込められ数時間だけ狭い部屋のなかでだけの自由?
太く短く自由を謳歌して死んだほうがいいのか?と思ってしまう。
そもそも最初から入り込む必要があったのか?身近ながら野生。子殺しや他の動物に狩られるのも自然だったのでは?
気まぐれ餌やりさんが随分といることも分かった。寂しさから猫に癒やしを求める。腹が減ってるから人に甘える猫。
その関係で成り立つていたのではないのか?
避妊去勢と毎日の餌やり。公園のウンコ掃除等、俺が、こんなこと、やろうがやらないが関係ないのかもしれない。
人と猫。
なにが正しくて何が間違いなのかも今は分からない。TNRにキリがあるのかも分からない。猫ボランティアベテランさんが辞めたいのに辞めれないのも知った。出来ること出来ないことを見誤ると取り返しがつかなくなる。
自分が自ら首を突っ込んだわけだし誰に強制させられたわけでなし正解もない。辞めるも自由。もしかして自分も夢中で熱中できるものをもとめて現場猫に関わっているのかもしれない。人も猫も寄り添いたいし仲間も欲しいのだろう。孤独は精神にも体にも悪いんだな。
とりあえず、まあ、これからも粛々と、自分が思ったことをやってくだけ。
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