
今度は、私が病いに倒れた。重篤な心筋梗塞だった。
救急車に乗せられ、耐え難い激痛に悶絶しながら
「おいおい、こんな死に方するんだ、なんてこったい」
と、どこか他人事みたいに感じてもいた。
ただただ、その痛みから開放されたかったが
経験したことが無いその痛みは、永遠に
続くかのように思われた。
「ボルトが呼んでいるなら、それもいいか」
そうも思った。
しかし、色々な幸運が私を救った。
私を見つけ救急車を呼んでくれた見ず知らずのお母さん。
倒れた場所が、消防署のすぐ近く(200M)だったこと。
優秀な心臓外科医がいて、直ちに手術してくれたこと。
などなど。
おかげで一命はとりとめたものの
その年はまったくどうかしていて
心筋梗塞から半年も経たないうちに
今度は胃ガンと分かり胃を全摘。
それまで56年間一度も入院したことも無ければ
医者にかかることもきわめて稀で
健康診断時に強健と書くのが自慢だったのにね。
まったくもって最悪の年だった。
あれから4年、残りの人生の長さや如何に?
猫を迎えるにあたり、それが今一番の懸案事項かも知れない。
もっとも5年生存は軽くクリアしそうだし、ガンの再発もない。
またその兆候も無い。
だから、猫を迎える気になった。
困ったことに、とにかく猫が好きなのだ。
やっぱり猫が好き(古いか…)
ただ、子猫は無理かな…仮にあと20年としたら
その自信は少しだけ薄れる。
それは大病を経験して、自分の死を
身近に感じられたからにほかならない。
余談だが、あの3人の中では小林聡美が一番好き。
映画「転校生」からのファンである…脱線しすぎた…
来年は、自分でもびっくりだが還暦を迎える。
自分がいなくなったあとの世界で
飼っていた猫が幸せに暮らせていける環境や準備を
完璧に整えることも、猫部屋を作るのと並行して
行っていることのひとつである。

I miss you BOLT. RIP
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