ワタシは違うの、クロノスさまと。
ワタシは簡単に釣られやしないわ。
ワタシ、釣られたんじゃないのよ、釣られてあげたの。

本当はたいして興味はないの。
でもねえ、せっかく親父さまが遊びたがっているでしょ。
付き合ってあげるしかないじゃない?
そうでしょ?
ワタシ、釣られたんじゃないのよ、釣られてあげたの。

楽しくないわけじゃないのよ。
見れば分かるでしょ、ワタシの冷めた顔。
でもね、でもでも、それもこれも、全ては親父さまのため。
親父さんが喜ぶから、釣られてあげたのよ。
ワタシ、釣られたんじゃないのよ、釣られてあげたの。

親父さまの喜ぶお顔が見えるわ。
喜んでいるのは私じゃないの、親父さま。
ワタシ、釣られたんじゃないのよ、釣られてあげたの。

ワタシは演じているのよ。
そう、ワタシは楽しそうに演じているの。
すべては親父さまのため。
親父さまが喜ぶことがワタシの喜びなの。
ワタシ、釣られたんじゃないのよ、釣られてあげたの。

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